【Juneteenth (ジューンティーンス)とは?】6月19日の黒人奴隷解放を祝す日について知る

【Juneteenth (ジューンティーンス)とは?】6月19日の黒人奴隷解放を祝す日について知る
Juneteenth (ジューンティーンス)という言葉を知っているでしょうか。
かつてアメリカでは奴隷制度が横行していました。
Juneteenth は、奴隷として虐げられてきた人々が解放された事を祝う特別な日です。
そこで、日本ではあまり広く知られていないJuneteenthについて詳しく解説します。

Juneteenth (ジューンティーンス)とは?

1862年9月22日

当時のアメリカ大統領エイブラハム・リンカーンが、黒人の奴隷解放宣言をした事は教科書などで知っている人もいるでしょう。

しかし、全ての黒人がすぐに自由を手に入れたのかというとそうではありませんでした。

テキサス州ガルヴェストンは、最後まで奴隷を解放せず、多くの黒人が虐げられてきました

1865年6月19日、米陸軍少将のゴードン・グレンジャーはガルヴェストンを訪れ、南北戦争が終結したと共に奴隷制度の終わりを告げたのです。

奴隷だった人々は、解放された事に歓喜しました。

June(6月)とnineteenth(19日)の造語であるジューンティーンスとは、奴隷だった人々が自由になった事を祝う日なのです。

アメリカでの祝日

via CNBC

ジューンティーンスとは、黒人が奴隷解放された事を祝う特別な日です。

最初にお祝いされたのは、最後まで奴隷を解放しなかったテキサス州でした。

1979年に初めて祝日としてお祝いされてからは、次第に他の州でも祝日として祝われるようになったのです

2021年6月17日、第46代大統領バイデン大統領によって、ジューンティーンスは連邦祝日として制定される事になりました。

連邦祝日というのは、米国政府が祝日として定めた休日で、この日は政府組織で働く人々も仕事を休んでお祝いします。

連邦祝日というのは、簡単に認められるものではありません。

バイデン大統領は、ハリス副大統領立ち会いの元署名にサインをしました。

国民全体に関わりのあるナショナルホリデーにすることで、自国の負の歴史についてもう一度立ち止まって考える機会にしたいという願いも込められていたので

ジューンティーンスとは、第16代大統領リンカーンが奴隷解放を宣言してから、実に159年という長い月日経てから決まった特別な日なのです。

Juneteenthをお祝いする理由とは

ジューンティーンスとは、最後の黒人奴隷が解放され、全米の黒人が自由になった記念の日。

「解放の日」や「自由の日」と呼ばれ、アメリカ各地でお祝いされます。

地域よって違いはありますが、なかにはパレードが行われる所もあり、ヒューストンには、1872年に元奴隷だった人々によって完成した解放公園と呼ばれる場所が存在します。

6月19日には、多くの人がここに集まり賑やかなパーティーが開催されているのです

また、有名ブランドや企業のなかには、社員に有給を与える事で人種差別について向き合う時間を作っているところも

ジューンティーンスは、単にお祭り騒ぎをする日ではありません。

犠牲者の人たちへ思いを馳せながらも、黒人であることの誇り、黒人であることの喜びや希望をブラックミュージックやダンス、フードなどのカルチャーでお祝いすること全体を「Black Joy」と表現し、それはジューンティーンスの醍醐味でもあるのです。

日本でもジューンティーンスをお祝い

アメリカから遠く離れた日本でも、リンカーンが真の黒人奴隷解放を成功させた6月19日を祝いたいという人もいるでしょう。

ですが、日本でお祝いする事ができるのでしょうか。実は、日本でもジューンティーンスを祝うができます。

その方法の1つとして、ジューンティーンスに関するイベントに参加するというのはどうでしょう。

日本ではまだジューンティーンスが浸透しておらず、イベント開催は少ないです。

実際にアメリカに行くのは簡単ではないですが、現地でおこなわれているオンラインの参加することはネットさえあれば簡単にできます。

ジューンティーンスに興味がある人はぜひチェックしてみましょう。

 

東京で行われるイベント「JUNETEENTH GALA
**チケットは完売
2022年6月18日:17:00〜 door open/18:10〜 start
場所:東京アメリカンクラブ (212 Azabudai Minato-ku, Tokyo)

Juneteenth (ジューンティーンス)は歴史と向き合う大切な日

Juneteenth (ジューンティーンス)とは、黒人奴隷が自由を手にした記念すべき日です。

しかし、忘れてはならないのはそれ以前の歴史です。罪もない多くの黒人が虐げられ、劣悪な環境で生きてきたとい事実は繰り返されてはなりません。

6月19日は、黒人の人たちとお祝いするとともに歴史と向き合い人種差別について考えてみてください

監修:Naomi Kawahara 

ブラックカルチャーを学んで、人権を考えるJapan for Black Lives代表 (https://japan4blacklives.jp/ )。
Air Jordan歴10年以上。ヒールも大好き。 本業はアートディレクター、WEBデザイナー、ソーシャルメディアプランナー、ライター、YouTuberなど。最近Podcastもはじめました。肩書増えすぎ。あとARMY。
SNKRGIRL編集部
SNKRGIRL編集部
神戸・東京・ニューヨークのメンバーと共にグローバルに活動するメディアチーム。

このライターの記事一覧

SNKRGIRL編集部
SNKRGIRL編集部
神戸・東京・ニューヨークのメンバーと共にグローバルに活動するメディアチーム。

このライターの記事一覧