2021年もスニーカー業界で注目度の高い「Nike Dunk (ナイキ ダンク)」。
今や他のスニーカーモデルの人気追随を許さないほどの話題性で、過去何度も巻き起こったスニーカーブームの中でも、その存在感は群を抜いており、傑作スニーカーとの呼び声も高いスニーカー。
今回は、名作「Nike Dunk」について少し詳しくご紹介いたします。
Nike Dunkとは、アメリカの「NCAA (カレッジバスケットボール)」の選手とそのファンに向けて展開された、80年代のバスケットボール人気を代表するスニーカーモデルの一つ。
"オールドスクールキックスカルチャー"と言われる80年代〜90年代のスニーカーカルチャーの代表的存在の一つとしても知られており、誕生してからの35年、様々なデザインが排出され名作かつNikeを代表するスニーカーの一つとして、世代を超えて多くのスニーカーファンにも親しまれています。
1985年、全米大学体育協会男子バスケットボールトーナメント(NCAA Men’s Basketball Tournament)の熱狂的人気を目の当たりにしていたNikeは、出場校の中からスクールカラーを採用したバスケットボールシューズ「Nike Dunk」を誕生させます。
Dunkの登場に際し、「College Colors program (カレッジカラープログラム)」というプロモーションがスタート。
当時のNCAA強豪大学のチームカラーを採用した鮮やかな7種類のカラーモデルと共に、「BE TRUE TO YOUR SCHOOL. (母校と共にあれ!または、母校に忠誠を!の意)」という言葉を添え、地元のファンや熱狂的なカレッジバスケットボールファンも選手と共にチームカラーを身に纏えるバスケットボールシューズを誕生させたのです。
このカレッジカラーと呼ばれる後の名作シリーズを主力機種として開発されたNike Dunkは、“AirJordan1(エアージョーダン1)”のファーストカラーとほぼ同じタイミングでアメリカで発売されました。
しかし、NikeDunkのオリジナルモデルはわずかな並行輸入品のみ国内で流通していて、日本での正規販売はなかった様です。
スクールカラーが基になり、現在でも熱狂的なファンも多い「元祖Dunk」。
St. Jones (セント・ジョーンズ)、Villanova (ヴィラノヴァ)、Michigan (ミシガン)、Syracuse (シラキュース)、UNLV(ユニバーシティ ネバダ ラスベガス)、Kentucky (ケンタッキー)、Iowa (アイオワ)、Geogetwon (ジョージタウン)、などを含む大学のチームカラーを纏っています。
日本では、2000年代の復刻時はケンタッキー大学カラーであれば“白×青(しろあお)”、ミシガン大学であれば“紺×黄(こんき)”という風に色名で呼ばれていました。
今でこそ大学名で言われることが多くなりましたが、あえてのカラーパターンで名称される方がしっくりくるスニーカーヘッズも多いでしょう。
Nike Dunkは、High / Low共に誕生してからフォルムやビジュアルが大幅に変更される事はなく、発売当初のまま配色バリエーションの違いによってモデル名が違うことがほとんど。
カラーが違うだけなのに各モデルに魅力が溢れているのも、Dunkのもつ長い歴史とスニーカーそのもののクオリティーが関係しているといえます。
また、そのカラーバリエーションも人によって好みは様々で、それぞれに気に入ったカラーや"自分の色"の様に感じられる親近感が生まれることも、Dunkの魅力の一つではないでしょうか。
そんなDunkの中でも、SNKRGIRLが選ぶおすすめの3足をご紹介します。
Nike Dunk Lowからカレッジカラープログラムの一環としてリリースされたケンタッキー大学カラーです。
アッパーにホワイトとバーシティロイヤルのレザーを採用、シューレースにはバーシティロイヤル、タンラベルにNikeロゴがデザインされています。
2001年に日本限定で登場したNike Dunk Low“Plum”が2020年に待望の初復刻となりました。
レアなプラムカラーのダンクは“Ugly Duckling Pack(アグリー ダックリング パック)”の1つで2000年代最も注目された1足です。
アッパーにプレミアムスエードで異なる2カラーのパープルが使われており、当時のオリジナルを忠実に表現したデザインが購買欲をそそります。
スニーカー業界にて一大ムーブメントを巻き起こした“Off-White(オフホワイト)”とNikeの強烈タッグのうち、人気の高いミッドナイトネイビー。
2つ目のシューレースループとして新たに接地しFlywireケーブルを使い、ハイキングブーツのようなフィット感を作り出しています。
オリジナルカラーを意識したおなじみのカラーリングを採用し、古くからのNikeファンも楽しめる注目の1足となります。
1985年にNike Dunkが発売され、2002年にNike DunkはNike SB Dunkへと進化しました。
Nike SBに関する説明記事はこちら:
Nike Dunkは1980年代、バスケットボールシューズが既存のディテールとして共有したものを見事に凝縮させ、当時のテクノロジーを代表するエアクッショニングシステムのみを残し、それ以外のテクノロジーに終止符をうったモデルとなります。
Nike SB Dunkはプロスケーターの要望に基づき、耐久性や接地感をより進化させ衝撃吸収性をさらに強化しました。
当初はバッシュとして設計されたNike Dunk。2002年にSkateBoardの為に改良を加えられた登場したのがNike SB Dunkです。
Nike Dunkは、側面のピラー状の構造が足への衝撃を吸収し、アウトソールがクイックネスやジャンプの動きをサポートする設計になっています。
Nike SB Dunkは、プロのスケーターが愛用するほど高反発なクッション性と信頼性を持ったZoom Airがインソールの踵部に搭載されています。
Nike Dunkの箱を通常とするとNike SB Dunkは少し小さな化粧箱タイプです。
Nike Dunkはプレーンなシューレースで、Nike SB Dunkはスケートボードをやっても破れにくい丈夫なつくりになっています。
Nike Dunkはタンは薄めで、Nike SB Dunkは基本的にシュータンが厚めに作られていてフィット感が高いです。
シンプルながらここまでの人気を博しているNikeの名作スニーカー「Nike Dunk」。
長い年月を経ても"飽きがこない"ことから、そのフォルム・機能性・配色の秀逸さなど、スニーカーそのものの完成度が高く、「傑作」と言われる事も納得できます。
Nikeの歴史を語る上で避けては通ることのできないスニーカーとして、多くのスニーカーヘッズに愛され続ける事でしょう。
今後のNike Dunkシリーズのリリースも更に楽しみです!