社会コラム【黒人歴史月間について】Brief Explanation of Black History Month

社会コラム【黒人歴史月間について】Brief Explanation of Black History Month

毎年2月は「黒人歴史月間(ブラックヒストリーマンス)」として黒人のカルチャーや貢献を称えお祝いする期間です。

黒人歴史月間はなぜ実施されるようになったのか、日本人として何ができるのか、黒人歴史月間についてご紹介します。

ブラックヒストリーマンス(黒人歴史月間)とは?

黒人歴史月間(ブラックヒストリーマンス)は、黒人のカルチャーや貢献を称え、リスペクトの意を込めて毎年2月に行われる米国連邦政府指定の記念月間です。

1926年、ハーバード大学出身の歴史家カーター・G・ウッドソンが、黒人の功績が認められていないことや提唱し、毎年2月の1週間を「黒人歴史週間」としたことから始まりました。

2月に設定した理由は、エイブラハム・リンカーン大統領と、奴隷制度の廃止を訴え続けた活動家レデリック・ダグラスの誕生月だったため。

その後、イベントは1週間から1ヶ月へと拡大し、フリーダム・スクールが開催されるなど歴史教育として幅広く認知されることとなります。

そして1976年、ジェラルド・フォード大統領が2月を「黒人歴史月間」として米国連邦政府の指定記念月間に認定。

これまで軽んじられてきた黒人の功績を見直す機会をもつよう、国民に訴えました。

今では黒人歴史月間は全米で最も浸透し、祝されており、さまざまなコミュニティー・イベントが実施されています。

旗の意味とは?

黒人歴史月間は、赤、黒、緑、金の4色のカラーを使用した旗が使用され、ポスターやイベントを彩ります。

この4色は、アフリカ諸国の国旗で使われている汎アフリカ色「黒、赤、緑」、エチオピアの国旗の色「緑、金、赤」を組み合わせたカラーで、黒人のレジリエンス(精神的回復力)を表現。

エチオピアは、アフリカで唯一植民地支配を受けていない国で、アフリカ系アメリカ人としては自由を象徴する国として知られていました。

さらに、自由のために流す血の赤、黒人の黒などさまざまな想いが重なり、黒人歴史月間のカラーとして使用されています。

日本でもサポートできること

日本にいるとどうしても「黒人歴史月間」というワードになじみが薄く、黒人のカルチャーに敬意はあれど具体的に何をすればよいかわかりづらいかもしれません。

大きな行動はとらなくても、黒人のカルチャーや貢献を称えることが目的のため、色々調べてより深く知るだけでも意味があります。

さらに、黒人文化(ブラックカルチャー)は、私たちの普段の生活でなじみのある音楽やスニーカーを含めファッションにも影響を与えており、意識せずとも触れていることは沢山あります。

黒人歴史月間は、ブラックカルチャーから生まれた音楽やアートやファッションなど、それを生み出してくれたことに感謝し、それが黒人の人たちにとってどれほど大切なことかを再認識し、尊敬し、尊重し、その素晴らしさと黒人であることを誇り、お祝いするもの。

黒人ではなくても、一緒にお祝いしたり、黒人コミュニティによるイベントが日本でも実施されていることがあるため、興味がある方やサポートしたい方はぜひ参加してみてください!

SNKRGIRL編集部
SNKRGIRL編集部
神戸・東京・ニューヨークのメンバーと共にグローバルに活動するメディアチーム。

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