編集長:
お時間をいただきありがとうございます。自己紹介をお願いできますか?
ムラタさん:
もちろんです。私の名前はMurata (ムラタ)。スニーカーショップ「Finesse (ファネス)」のオーナーです。
編集長:
ご出身はどちらですか?
ムラタさん:
タイで生まれましたが、ニュージーランドで育ち、今は約20年間オーストラリアに住んでいます。

編集長:
Finesse のオーナーということで、それについてもう少し教えていただけますか?
ムラタさん:
はい、ビジネスの全般をマネージしていてますが、主に企画や購入を担当しています。
前職は割と大きな企業での仕事をしてました。それとはかなり異なりますが、大手ブランドの運営方法は、販売を理解するのに役立ちました。
編集長:
ファッションに関するバックグラウンドはどのようなものですか?
ムラタさん:
ニュージーランドでファッションデザインを学び、VANS (バンズ)やDr Martens (ドクターマーチン)、他にもスケートファッションのブランドで働きました。その後、アムステルダムでadidas (アディダス) と Reebok (リーボック) で働き、戻ってからはNike (ナイキ) や他のスケートブランドで働いた後、自分のビジネスを起業しました。


編集長:
どのようなきっかけでお店を開くことにしたのですか?
ムラタさん:
オーストラリアには女性向けのスニーカーストアが足りないと感じたんです。そこで自分で開くことにしました。
編集長:
私たちと似てますね。私もアメリカに長く住んで、スニーカーカルチャーに触れて日本に帰ってきた時、女性向けのウェブサイトもメディアもないな、と思ったんです。
では、お店をオープンしてから今まで運営してきた過程はどのようなものでしたか?
ムラタさん:
最初は特に、各ブランドに女性向けスニーカーストアのコンセプトを納得させるのが難しかったですね。リリースの数もマーケットもまだ今ほどではないし。しかし、販売を続けていくうちに進化を見ることができるようになりました。
そうやって、女性向けの良いスニーカーの選択肢をより提供できるようになったことは、報われる経験でした。
編集長:
ユニセックスと女性向けのスニーカーサイズについて、現在 (*2024年時点)の状況をどう思いますか?
ムラタさん:
進歩はありますが、女性向けおよびユニセックスサイズの選択肢をさらに増やすにはまだ道のりはあります。でも、スニーカー業界はより広範な選択肢を提供する方向で改善されつつあるとも思います。

編集長:
お店を運営する上で最も難しかったことは何ですか?
ムラタさん:
最初はブランド/メーカーを納得させ、市場を探ることが難しかったです。しかし、コミュニティのサポートと業界が女性向けスニーカーの必要性を認識し始めたことは前向きな変化でした。
編集長:
特に女性向けのスニーカーマーケットの進化についてどのように見ていますか?
ムラタさん:
女性向けスニーカーへの認識と需要が高まっています。市場は挑戦的かもしれませんが、私たちのような専門店にとっては大きな機会があり、コミュニティへのサービスを続けていくことができます。
編集長:
フィネスを運営する中で、最も好きな部分は何ですか?
ムラタさん:
スニーカーを通じて女性のコミュニティとつながり、男性と同じ製品へのアクセスを提供できること。こういう経験はとても充実しています。
編集長:
将来のプロジェクトや展開について教えてください。
ムラタさん:
来年かその次の年には新しいスペースに移動し、アパレルとフットウェアのラインを拡大することを考えています。これにより、お客様やFinessコミュニティーと共に成長していきたいと思っています。
