【tufting studio KEKE】スタジオオープンの経緯やタフティングへの思い、今後の目標まで

【tufting studio KEKE】スタジオオープンの経緯やタフティングへの思い、今後の目標まで

日本初のタフティングスタジオ「KEKE」の代表を務める中武薫平さんと中武千友梨さん。“タフティングの楽しさを知ってほしい”という純粋な気持ちから始まったスタジオオープンまでの経緯や“タフティング”との出会い、KEKEを通し達成したい目標もお聞きしました。

編集部:さっそくお話を伺いたいのですが、このtufting studio KEKEは、徳島のMIYOSHI RUGさんとの共同運営とお聞きしました。このスタジオのオープンに関しては、どういった経緯になるのでしょうか?

薫平さん:MIYOSHI RUGさんとは、自分自身タフティングを趣味でやっていて、個人的にタフティング用の糸を買っていたというところから関係が始まりました。

MIYOSHI RUGさんから声をかけていただき、「タフティングのワークショップをしてみたい」と話していた結果、「じゃあやってみましょう」と提案いただいたのがきっかけです。

徳島のラグ工場では、60代〜70代のおじいちゃんおばあちゃんが職人として働いているものの、このままだとあと数年しか続けられないという問題があって、

新しい働き手を見つけたいというのがMIYOSHI RUGの思いとしてありました。

個人としては趣味としてタフティングを楽しんでいて、「みんなにもこのおもしろさを知ってもらいたい」と思いがあったため、パートナーシップを結んで「tufting studio KEKE」の運営を始めました。

編集部:ワークショップをしようと思ったきっかけは何だったんですか?

薫平さん:元々大きな規模でワークショップをしたかったというわけではなく、最初は友達の友達だったり親しい人たちが来れる場を想定していました。

自分自身が趣味で楽しんでいたということもありますし、趣味の延長線のような形でタフティングを教えられればと思っていたんです。

正直、ここまで大きなプロジェクトになるとは自分でも想像していなかったです。

 

編集部:今でこそSNSの影響もあって“タフティング”というワードの認知度も広がってきている印象ですが、薫平さんがタフティングを知ったきっかけや、趣味でタフティングを始められたきっかけは何だったんでしょうか?

薫平さん:自分自身でタフティングを趣味として始めたのも最近で、2020年の3月からタフティングラグを作り始めました。

元々は働いていたアパレルブランドで、商品として売られていたラグを見たことがきっかけでした。

そこから自分で運営しているアパレルブランドでも、商品としてラグを販売したいなと思って探していたんです。

一番最初は工場に発注するものなんだろうと思っていたので「どこに発注するものなんだろう」というところから始まったのですが

調べていくうちに自分自身でも作れることを知って、タフティングの作成を始めました。

編集部:実際に趣味として始めたことをきっかけにワークショップの運営まで進められた薫平さんの行動力のおかげで、この「KEKE」が出来たんですね。ワークショップオープンにあたって、周りの反応や実際に利用される方の反応はいかがですか?

千友梨さん:一般オープンの約2か月前から、インフルエンサーの方を招いたプレオープンを実施していましたが、SNSでの反応は想像を超えるものでした。

プレオープンの時点でたくさんの人から注目していただいていましたが、一般オープンのときには「やっとはじまった」「オープンを待ってた」という声もいただき、嬉しく思っています。

 

編集部:SNSでの反応も大きいですよね。伝統的な技術がインターネットを通して広がっているのは新しい視点ですし、まさにKEKEさんの影響が大きいと思います。

千友梨さん:タフティングという作業自体が、SNSとの相性が良かったというのもありそうです。

実際にタフティングガンを打っている姿を動画に撮って発信するというのも、動きがあっておもしろかったのかもしれないです。

ワークショップの予約開始と同時に埋まってしまうほどの人気で、実際に利用していただいたお客様も満足していただけているのが私としても印象的です。

編集部:今現在ワークショップとしては東京のスタジオのみですが、他の地域での展開は考えられていますか?

薫平さん:実店舗として他の場所にというのは今のところ予定はなく、その代わりにポップアップでいろんなところをまわったりしたいと考えています。

ラグの販売ももちろんですが、ワークショップとしてのポップアップも出来ればと思っています。

東京のスタジオに来てくださる方もそうですが、全国的にもタフティングに関心を持っている方が増えてきていると思うので、ポップアップはしていきたいですね。

 

編集部:KEKEさんのラグは実用的・一般的なラグというより、見るだけでも楽しめるアート作品のような魅力を感じます。
ポップアップの他に、個展の開催やタフティングアーティストとしての活動は考えていますか?

薫平さん:アーティストの友達の櫻井万里明さんにデザインを作ってもらって、それをラグにするというコラボ展を、去年初めて開催しました。

その際も多くの人に足を運んでいただき、「インスタ見て来ました」という声も多く、ご好評いただきました。

実用品としてだけでなく“アート”としてのラグに触れてもらえるきっかけになると思うので、これからそういうコラボ展も進めていきたいです。

編集部:最近オンラインストアが正式オープンし、今後タフティングに関する相談サービスも始められると拝見しました。
実際にスタジオに足を運べない人も「タフティング」がもっと身近なものに感じられればいいですよね。

薫平さん:オンラインストアではタフティングガンから糸まで、趣味として始めるための機材が揃っているので、ぜひ利用していただきたいです。

今後サービスの提供を行う予定のLINEでの相談では「何を買えばいいですか」など、機材を揃える前の段階の初歩的な質問もご相談可能です。

例えばですけど、家の間取り図を見せていただいて、ここにこれを置けば効率よく作業できますよなど、気になることはなんでも相談していただけます。

編集部:最後になりますが、ラグ作りを通して達成したい目標はありますか?

薫平さん:MIYOSHI RUGとtufting studio KEKEとして叶えたいのは、タフティングの工場の活性化、新陳代謝をあげるということが一番の目標ではあります。

個人的な目標としては、今は“ラグ”っていうものは床に敷く/置くもの、実用性のある“インテリア”として出回っていますが、

それを“作品”としてみんなが捉えてくれるようになったらいいなと思って、作品作りに励んでいます。

編集部:ラグの新しい用途や可能性が感じられますね。タフティングという言葉自体新しいものではあると思うので、実際に触れられる場があるのは大きいですね。

千友梨さん:資材販売をオンラインでやっているのですが、日本でいうと“タフティング”という言葉だけでは、まだ「タフティングってなに?」という人の方が多いという風に思っていて。

KEKEから「タフティングにはこういうおもしろさがある」「家でできる趣味なんだよ」という情報を発信することで、

趣味の選択肢のひとつとして「タフティング」が当たり前になればと思っています。

できるだけ多くの人に“タフティング”を知ってもらいたいというのが目標です。

tufting studio KEKE / 株式会社毛毛
Mail : info@kekerug.com
Web : https://kekerug.com/
Instagram : @keke_rug
Address : 東京都台東区池之端3-3-9 花園アレイ105

ライターまりん
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ライター まりん。Z世代。コスメ系コンテンツ担当。韓国アイドル&コスメオタク。好きなスニーカー「New Balance 327」

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