【Air Max Day 2022 特別企画 #2:AIR MAX 1の魅力】女性コレクターが解説!エアマックス伝説の始まりとなった一足とは

【Air Max Day 2022 特別企画 #2:AIR MAX 1の魅力】女性コレクターが解説!エアマックス伝説の始まりとなった一足とは 菊地さんインスタより (@maacha026)

毎年3月26日にその誕生をお祝いする「Air Max Day (エアマックスデー)」。そんなエアマックスファンやマニアにとっては特別な日に、エアマックスについてもっと素晴らしさを伝えて行きたい!
ということで、エアマックス愛に溢れる女性コレクター「菊地真奈美さん」によるエアマックス・コラムを連載中。

第2回目となる本記事では、Air Max 1 (エアマックス1)という伝説の始まりともいえる、エアマックスシリーズのファーストモデルの魅力について解説していただきました!

(以下、菊地さん執筆コラム)
今回は、来たる3月26日の"AIR MAX DAY"に生誕35年を迎える「AIR MAX 1」にフォーカスを当ててご紹介して行こうと思います‼︎

AIRの起源はスキーブーツ!!

今日に繋がるAIR MAXの全ては、1960年代に遡ります。

NIKEの前進の会社であるBlue Ribbon Sports(BRS)だった頃、 NASAのエンジニアだった「フランク・ルディ」がクッション性の高いスキーブーツを開発しようとしたところから始まります。

スキーブーツブランドの「LANGE(ラング)」では、AIR BAGを毎回取り出す仕様でした。

そのアイディアをベースに77年にNIKEに提示したのは、スニーカーの中に不活性ガスを用いたAIR BAGを組み込む当時では奇抜なアイディアでした。

AIR MAX 95のOGモデルのアウトソールを見てもらうと気圧の表記が書かれているのでわかりやすいですね。

一説には、フランク・ルディがNIKEに提案する前に競合他社へも足を運んでいたようで、もし他のブランドで採用されていたら?、NIKEが採用しなければ?「AIR MAX」は幻の1足になっていたかも知れません‼︎

AIR MAX 1の魅力

air max 1 colors via pinterest

今年、35周年を迎える「AIR MAX 1」。

今回は2つのポイントを挙げさせて頂きたいと思います!!

① 流行り廃りのないシルエット

NIKEのモデルの中でも「AIR MAX」と名付けられたモデルは、人気の高さを象徴する様にどのカテゴリーと比較してもかなりのバリエーション数を生み出されています。

87年から現在に至るまでほぼ毎年新しいモデルがリリースされ続けており、待ち望む人も多いのではないでしょうか?

時代の流れもありハイテク化の勢いが加速しますが、その中でもAIR MAX 1の普遍的なデザインとカラーリングはいつの時代になっても秀逸です。

また、2017年にリリースされたAIR MAX 1を境にラスト(木型)がOGシェイプに変更されています。

スッキリとしたラインに一新したボディーは、それまでのぽてっとした(コッペパンのような)シルエットからガラリと風貌が変わりました。

つま先周りの細さ、ヒールパーツの起立・細さ、つま先の反り返りetc...様々なポイントがあると思いますが、ラインが綺麗なので足元も一層目立ちます。

時代を経て、同じカラーでも木型の違いで見え感が変わりますね。

② カラーリング

2017年のアニーバーサリーの際、AIR MAX 1のOGカラーが数多くリリースされました。

OGはシンプルな配色が多いのが印象的です。

他のモデルはOGでも発色の良さが際立つモデルも多く、使用カラーがそのモデルの愛称になる1足あります。

年を重ねることでよりハイテク感が増すことで、モデル初期のシンプルさが逆に目立ち、幅広いスタイルに合わせやすいモデルです♡

おすすめモデル ベスト5

① NIKE AIR MAX 1 HomeTurf “Milan”

AIR MAXシリーズは、モデルとなるデザインソースが身近なこともありヨーロッパで長年愛されています。

ヨーロッパの3都市「ミラノ」、「ロンドン」、「パリ」にフォーカスして作られたモデルは、「HomeTurf PACK」としてリリースされました。

AIR MAXは特に奇抜なカラーの印象が強いモデルですが、今回注目するのは「ミラノ」の色使いです。

ミラノの伝統的な職人技をイメージしたこちらのモデルは、落ち着いた印象のスウェードアッパーに一際目を引くネオンカラーを差し色にあしらっています。

ミラノの建築物の落ち着いた色調と、ファッションやアート業界の鮮やかなポップカラーからインスピレーションを受け、毎年ミラノに集まる流行に敏感な人々に溶け込む、控えめながら目立つデザインに仕上がっています。

約10年前のモデルとは思えない落ち着いたトーンのベージュアッパーは、今でも女性に好まれそうな1足です。

ナイキ エアマックス1 ミラノ ターフパック Nike-Air-Max1-Milano-Turf-Pack

via depop

② CLOT x NIKE AIR MAX 1 SP "Kiss of Death 2"

2003年にエディソン・チェンとケビン・プーンによって香港で設立されたストリートウェアブランドで有名な「CLOT」。

昨年、15年ぶりの復刻で記憶に新しい"Kiss of Death"ですが、2013年に1stの次なるモデルがリリースされています。

2013年は、当時の最新テクノロジーとして「Hyper fuse」を使用したモデルが数多くリリースされました。その中の1足が2ndモデルとしてアップデートされたこちらのモデルになります。

オリジナルのデザインを残しつつ、随所に最新の技術と前作と異なる良さが組み込まれています。

アッパーのシルエットは、Hyperfuseの素材間の圧着によりシームレス化された事でボディのミニマムなシルエットがとても新鮮でした。

インソールには漢方の12経絡をイメージしたカスタムグラフィック。

トゥーボックスは大胆なメッシュ素材を使用し、半透明のアウトソールには足をイメージしたデザインが施され前作のイメージを引き継いでいます。

これだけでも十分なこだわりですが、2021年の復刻とは異なる点があり、過去のモデルは中国の巻物をイメージして、BOXの仕様も通常とは異なる仕上がりになっています。

クロット×ナイキ エアマックス1 SP キスオブデス CLOT-x-Nike-Air-Max1-SP-Kiss-of-Death2-03

via StockX

③ NIKE AIR MAX 1 “BRED”

ナイキ エアマックス1 ブレッド Nike-Air-Max1-bred

via SBD

「BRED」と聞くとAIR JORDAN 1を思い浮かべる方がほとんどかと思います。

そんなイメージ強いカラーリングでAIR MAX 1を使用したモデルがリリースされていました。

バレンタインデーをモチーフに作られたとも言われているこのモデルは、オールレザーのアッパーで高級感漂う1足になっています。

ヒールパネルには通常の仕様にはない型押しのロゴが、あえてサイドに寄せられている事で普段とは異なる特別感を感じられます。

ベースのモデルは異なりますが、カテゴリーの垣根を越えたカラー遊びはNIKEの飽くなき探究心が見えて来ますね。

④ ROUNDEL BY LONDON UNDERGROUND × NIKE AIR MAX 1

ロンドンの地下鉄誕生150周年のメモリアルイヤーを記念して誕生したプロジェクト「Roundel by London Underground」。

ロンドンでは歴史的背景から見ても欠かす事が出来ない“London Underground”(地下鉄)が150周年を迎えるにあたってリリースされたのがこちらのモデルです。

ボディには、1978年より最も利用客の多い路線のひとつ“District Line”のシートに使用されたデザインを大胆にも全体に用いており、サイドのSWOOSH ロゴは刺繍で仕上げる高級感を纏わせています。

スニーカーでありながら、こちらの発売に際し選ばれた場所はロンドンの中心部に位置するピカデリー駅校内のKIOSKでした。

2016年に"AIR ZOOM SPIRIDON× Roundel"がリリースされた際は、東京メトロ銀座駅構内で開催された「ROUNDEL LONDON POP UP STORE」でリリースされました。

スニーカーショップではなく、そのモデルと関わりの深い場所を彷彿とさせる魅せ方にも面白さが詰まった1足です。

ロンドン アンダーグラウンド London-Underground

⑤ NIKE AIR MAX 1 PRM "Kumquat"

NIKE AIR MAX 1 から、プレミアムな新色が発売されました。

真っ白なメッシュボディを包むのは、ライトグレーのヌバックとサファリ柄の型押しレザー。

そのホワイト系でまとめられたアッパーに、アクセントでオレンジをプラス。

ナイキカラーとも言えるオレンジが上品なたたずまいの中で鮮やかに光り、オシャレ度をアップさせています。

カジュアルだけでなく、キレイめ系コーディネートでも活躍してくれそうなスニーカーです。

AIR MAX 1のさらなる活躍に注目!

いかがでしたでしょうか?

今年は記念すべき35周年です。

過去の名作に引けを取らない新しいモデルが続々と登場してきます。

1足1足新しい顔を見せてくれる「AIR MAX 1」の振れ幅の広さに良さを掘り下げつつ、SNKR GIRLでは最新情報を常に発信しておりますので皆さんも今年のリリースを要チェックして行ってください♡

 

【コラム筆者】
菊地真奈美さん
:日本の数少ない女性スニーカーコレクターの1人で、所有数は300足を超える。学生時代に陸上部だったことから靴の履き心地を意識し始め、靴と向き合う中で、Air Presto (エアプレスト) の履き心地とデザインに衝撃を受けてからスニーカーに興味を持ち始める。特にエアマックスへの愛着が強いエアマックスマニア。

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SNKRGIRL編集部
SNKRGIRL編集部
神戸・東京・ニューヨークのメンバーと共にグローバルに活動する編集部メディアチーム。

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