1985年にNike Dunkが登場してから今年で35年。その中でも絶大な人気を得ているのがこのDunkをスケーター用にアップデートしたNike SB Dunk。
2000年頃から下火になったDunk人気にテコ入れするかの如く登場したNike SB Dunkは、強力なコラボレーションやリアルなスケートカルチャーにコネクトし多くのファンの支持を得る、今やNikeを牽引するほどまでの存在になっています。
今回は2020年を盛り上げたSB Dunkを余すことなくご紹介していきます。
スニーカーリリースをもっとも熱くさせたと言っても過言ではない程、数々の名作が排出された2020年のNike SB Dunkシリーズ。
国内では今年2月に発売されたSB Dunk low Infraredからスタートし、12月中旬発売の”Sean Cliver(ショーン・クライヴァー)コラボのSB Dunk Lowまで、常に話題の核となり続けた一年の軌跡を振り返っていきます。
見た目からわかる人もいるかもしれませんが、”Infrared"とはAir Max90のファーストカラーをオマージュしたもの。
アッパーはヌバックをベースに、甲部分には当時を彷彿とさせるクラシカルなメッシュ素材を使用。ヒール補強でブラックのレザーを使用しており、アイコニックなカラーリングのインフラレッドも忠実に再現されています。
”Nike Skateboarding”に所属するプロボーダーでカリスマと呼ぶにふさわしい”P-ROD"こと”Paul Rodriguez(ポールロドリゲス)とのコラボレーション。
プロボーダーをやっていなければボクサーになっていたと語る”P-ROD"のデザインは、ボクシングとその強国メキシコからインスパイアを受け全体を表現し、デュブレには”World Champion”の文字が刻まれています。
キリスト教における重要な祭典、”Easter(イースター/復活祭)”を記念したカラーパターンが落とし込まれた、パステルの配色が魅力のモデル。
左右で異なるミスマッチ使用でさらに一見ミスマッチなカラーリングですが、柔らかな色合いで、ハイカットのシルエットが上品に違和感なく構築されています。
Nike SBの真骨頂でもあるブラックレザーコレクションの3モデルのうち、SB Dunkはミッドカットで登場。
ごくシンプルでカラーブロックで、ミッドカット特有のストラップはスケート対応の本格使用となっています。シュータンラベルのオレンジスウッシュがワンポイントとなっています。
砂漠をテーマにラインナップされた”Truck It Pack"。
ハイとローの2型がリリースされましたが、ローは冷たく澄んだ明け方の砂漠をイメージしたホワイトスエードをベースに構成されています。ハイは夜の闇に沈みかけた夕日を思わせるディテールとなっています。
長きに渡りビンテージファンやスニーカーヘッズに愛されるカラーリング、通称シャドウが登場しました。
カラーブロッキングは、全体としてオリジナル屈指の名作カラーを彷彿とさせます。説明不要の一足で神々しさすら感じることができます。
伝説のスケートボードアーティスト「Sean Cliver (ショーンクライヴァー)」が手掛けるスケートブランド”Strangelove(ストレンジラブ)”とのコラボレーションモデルのDunk Low。
アッパーには、高級感のあるベルベット素材やアウトソールのハートのグラフィックストライプ使用のシューレースなど、配色や素材使いの秀逸さに長年のSBファンも唸る、非常にクオリティの高い一足として人気です。
販売数も少なく発売時はかなりの争奪戦となりました。
ミュージックシーンにとどまらず、ファッションアイコンとしても注目される次世代のトレンドセッター”Travis Scott(トラビス スコット)”とのコラボレーションです。
ダークトーンでまとめたアッパーはサイドパネルにはペイズリーとチェック柄が落とし込まれ、ダメージで下地が現れるギミックもたまりません。シュータン、インソールには”Cactus Jack"のロゴが入っています。
Atmosを象徴するサファリカラーを採用した人気のDunk Low。
ベースカラーのブラウンと切り返しのサファリパターン、インサイドとアウトサイドでカラーの異なっている配色は、Air Max1SafariをそのままDunkに落とし込んだものです。
”Ken Griffey Jr(ケン・グリフィー・ジュニア)”のシグネチャーモデルで、所属したシアトル・マリナーズのチームカラーをコンセプトにミッドカットダンクで再現されています。
ストラップには2017年に公開されたNike SBのビデオクリップ、”58Tour East”を表す”58”のナンバリングを配置されており、多様なコンセプトを詰め込んだ1足になっています。
イラクのモースルに由来する、”Muslin(モスリン)”をベースカラーに、ブラックのスウッシュとシューレースでアッパーを構成されており、濃い色のガムソールとマッチしたブラウン、ヒールタブのゴールドを用いることにより、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出す上質な仕上がりになっています。
身の覚めるような春空を思わせる鮮やかなブルーをベースにリリースされました。スエードとヌバックという人気の素材のコンビネーションと、濃淡をイメージしたディープロイヤルなスウッシュで春の訪れが表現されています。
2000年代のテイストが醸し出され、オールドファンからも人気の高い”レーサーオレンジ”のカラーリング。ホワイトレザーをベースに補強パーツには発色の良いオレンジスウェードでそこにパテント素材のスウッシュが絶妙に駆け抜けます。ライナーはネイビーでスウッシュと同じカラーとなっており、レトロな魅力がある1足です。
スケートグラフィックアーティスト”Todd Bratrud(トッドブラットラッド)”が手掛ける2010年に登場した名作”スカンク”を反転させたアレンジモデルがこちら。
アッパー全体をトーンの異なるパープルで染め上げていて、毛長のスエードが上質な仕上がりを演出しています。マリファナを表すスラング”420”をかけて、僅か420足限定というかなりの狭き門での争奪戦となりました。
アメリカの人気アイスクリーム”Ben & Jerry’s(ベンアンドジェリーズ)”とのコラボレーションで、今も尚値段が高騰し続けている一足です。
ネーミングは人気のフレーバーから由来する”チャンキーダンキー”と名づけられました。牛柄の補強素材はハラコ素材が使用されており、アイスとバナナピューレが滴るようなスウッシュが描かれています。アイスカップに描かれている牧場の風景を全体に落とし込んだかのようなディテールとなっています。
2011年リリースされた”葉巻の産地”タンバをフィーチャーした”Ciger City(シガーシティ)”に続くカラーリングが登場しました。上品な質感のタンブルレザーにスエードを組み合わせてセイルカラーを中心に仕立てられています。クリムゾンレッドのスウッシュは立体的に装飾されています。
サイケデリックカルチャーなロックバンド”Grateful Dead(グレイト・フルデッド)”のアイコンとして親しまれたクマのキャラクター”ダンシングベアー”のイメージを全体的に落とし込んだ1足です。アッパーはオレンジ色のスエードとファーで構成され、スウッシュがダンシング・ベアの首元の毛並みを表現しています。分厚いシュータンには隠しポケットがついていたりとスニーカーヘッズの心をくすぐるつくりとなっています。
1955年に惜しまれつつも解散した”Grateful Dead(グレイト・フルデッド)”の名盤”History Of The Grateful Dead Volume one”のジャケットで登場した”ダンシングベアー”をイエローで落とし込んだDunk low。特徴的な毛長のファーとスエードでアッパーを構成し、サイドはダンシング・ベアの首元をイメージしたギザギザをアレンジされています。ジップ付きの隠しポケットも特徴的なギミックです。
”Grateful Dead(グレイト・フルデッド)”のアイコンである”ダンシングベアー”をオマージュ。ベアの質感をグリーンのファーとスエードで表現し、首元のギザギザの毛並みはスウッシュで表現されています。SB仕様の厚タンにはジップ付きのポケットがついており興味をそそられるギミックとなっています。
パープル、オレンジ、ピンク、というビビットなカラーコンビネーションを見事に組み合わせた”Terra ACG”。ミッドソールはTVノイズのような斑点模様で、パープルとブラックのアッパーにキーカラーのオレンジのシューレースが存在感を醸し出しており、サイドも主張感の強いピンクスウッシュで構成されています。90年代のACGを象徴する名作をフィーチャーした文句なしの一足となりました。
2002年に”444足”限定リリースされた”Denim Reese Forbes"や”Medicom Toy(メディコム・トイ)"、”Levis"などの名作に続き、デニムを用いたクラフト感と和を彷彿とさせる一足が登場しました。ディテールは2色のデニムを中心に構成されており、サイドのスウッシュは6本のステッチで描かれています。各パーツのエッジ部分は切りっぱなし仕様がクラフト感を醸し出しています。
1996年に設立された”Medicom Toy(メディコム・トイ)"はフィギュアを通じて日本のおもちゃ文化を世界的に段階を導きました。そんなメディコム・トイが4代目となるコラボレーションをリリース。ベアをイメージさせる黒いハラコ素材を全面に用いてヒールミッドソールは白を配置しています。
ドイツ首都ベルリンのスケートショップ”Civilist(シヴィリスト)”が手がけた日熱を加えると色合いが変わるサーモグラフィーのような画期的なギミックが搭載されたコラボモデル。温度によって2色楽しめるユニークなデザインは多くのスニーカーヘッズたちを狂喜させることは間違いありません。
名作”Chicago"カラーとDunk Low"を掛け合わせた最強の一足で、盛り上がった今年のDunkシリーズの中で人気No.1ではないでしょうか。説明いらずの王道カラーブロッキングに、絶頂の人気を誇るDunk Lowの組み合わせは今後も確実に語り継がれるスニーカーとなるでしょう。
1995年に創業された”Instant Skateboard(インスタントスケートボード)”が渋谷の名物からインスパイアされた一足。フォアフットのホワイトとリアフットのブルーをベースにシュータン、スウッシュ、ヒールタブ、アウトソールにブラックを配色されています。シュータンにはInstantのロゴも配置され、ヒール部分には忠犬ハチ公を模したロゴがデザインされています。
彼のアイコニックなカラーで配色されたデザインは、青・赤・白のバランスや黄色の差し色使いが絶妙です。
2020年に生誕50周年のアニバーサリーイヤーを迎える大人気アニメ「ドラえもん」をお祝いするかの様なモデル。
SB Dunkの遊び心聞いた通称”Invert Celtics"はネガポジ反転すると人気を集めるホワイトとグリーンの組み合わせのセルティックカラーが浮かび上がります。変わり種のギミックが多いSBシリーズはこれからも多くのスニーカーヘッズの心をわしづかみしてくれそうです。
1990年に韓国から米国に向う途中でアラスカ半島で嵐に遭遇し、40フィートの貨物コンテナ21個を失った貨物船からインスパイアされたモデルです。本作は”Air Flight 90”をベースにライトグレーのクラッキング加工を施したマテリアルで構築されています。イエローのシューレースの下には”Atlas”のデザインロゴが刺繍されています。
環境問題の取り組みとして形となったのがリサイクル素材を駆使したサステナブルな一足。アッパーは50%が天然皮革繊維からリサイクルされた素材を基に、二酸化炭素と水の使用を削減しています。サイドパネルにはパーツを省いた刺繍でのスウッシュを表現しています。異なる素材感や色がミックスされた特徴的なアウトソールは"グラインドラバー"を混ぜ込むことで生み出されています。
2016年に世界で開催された投票で最も復刻が望まれるモデルとして歴代No.1を獲得したAir Max1 atmos Elephantをそのまま落とし込んだDunk Low。アッパーはブラックとホワイトを中心に、補強パーツはエレファント柄で切り替えています。サイドスウッシュのジェイドカラーはいつ見ても美しい一足です。
”Orange Label Collection"からブラックとホワイトの続編としてオブシディアンがリリースされました。アッパーは摩擦に強いヌバック素材を使用し、ホワイトのミッドソールとグリップ性の強いガムアウトソールが前作より後継されています。レザー製のスウッシュやヒールのロゴはブラックで配色され、”Orange Label”らしいオレンジロゴが映えたディテールとなっています。
ボストンを舞台とした童話の名作、”Make Way For Ducklings(カモさんのお通り)”からインスパイアされた今作は、ベースにブラウンとベージュ、そしてヒールにダークグリーンとカモをイメージした構成となっています。多様な素材はもちろんブルーのスウッシュと輝くグリーンのシュータンはまさしくカモそのものです。
中東の都市ドバイにある“日本のライフスタイルカルチャー”を発信するショップ「FRAME (フレーム)」とのコラボモデル。
「Habibi (ハビビ :親愛なる人という意味 )」という名前になったこちらは、ドバイを拠点としていることもありアラブ首長国連邦(UAE)の国旗にも使用されている 赤・白・黒・緑を配色に使用。
ずれたようなスウッシュだけでなく、シューレースにもユニークなアイデアを加え一足。
2002年のNike SB Dunk創成期、カルト的人気を誇った "WHEAT"を彷彿させる"豊潤カラー"で、2002年当時のハイプを知るSBファンから特に熱狂的な支持を集める一足。
伝説のスケートボードアーティスト”Sean Cliver”とコラボレーションした最新作のDunkがリリースされました。ホリデーシーズンを意識したデザインとなり、アッパーにはホワイトレザー、淡いブルーのスエードをベースにシルバーを配置し、メタリックゴールドのスウッシュとゴールドのラメが散りばめられたアウトソール。前作のストレンジラブのデザインと同じくベルベット素材のライニングはソフトな印象を与えました。