SNKRGIRL編集長:Vogueに出会ったのはいつから?どう知ったの?
最初はVogue(ヴォーグ)じゃなくてWaack(ワック)でした。
Tyrone Proctor(タイロン・プロクター)* がたまたま九州でワークショップを開催することが発表されたんです。2011年かそれより前だったかも。
(*Tyron Proctorとは、Waackというダンスの名付け親とも言われるダンス界のレジェンド。フィラデルフィア出身のダンサーで、70年代の伝説的なTV番組「Soul Train」に出演していたことでも知られている。世界中のダンサーに影響を与え人望も厚かった中、2020年に永眠。)
中学校1年生くらいの時にワックに出会って、英語も分からないのに、タイロン・プロクターのレッスンを英語で受けました。
実際にそのレッスンを受けた時に、日本の先生よりも、“本当に”やっている人たちから学ばないと私がやりたいものに近づけないと思ったんです。
それからお金もないし、宮崎から出てどこかに行くというのもできなかったから、Youtubeを見てました。
タイロンから教わった大阪のRm sisterを知って、やっぱりTyroneってすごいんだなと思ったり、どんどん探っている時に、
デパートみたいな場所の一角で、ただ周りながら手振りだけで踊っている人の動画を見たんです。
周りからランウェイを歩くモデルみたいに写真を撮られていて、モデルみたいなんだけど踊ってる。
それがめっちゃかっこいいんですよ。何このかっこいい人たちと思って見たら、「House of Ninja」って書いてあったんです。
「House of Ninjaすご!」って思って、そこからHouse of Ninjaに関して調べていたら、WaackとVogueって別物なんだっていうことに気付きました。
「じゃあVogueってなんだろう?」と思って調べるんですけど、出てくる情報が全部英語。
当時中1、中2とかだったので、何が書いてあるかもわからなくて。
その時スタジオにいたエイジさんに聞いて、じゃあ一緒に頑張ってみようかということで、House of Ninjaを一緒に調べてくれました。
調べてみたら、ニューヨークではレッスンを持っている人がいるから、そこに行けば会えるんじゃないかと思いました。
昔4日間だけのダンスツアーとか2週間のダンスツアーとかがスタジオにあったんですけど、保護者なしで単独で応募して行くツアーだから高額なんですよね。
でもそれを見つけてお母さんに「これ見つけた、ニューヨークに行きたい」って見せたらすぐに「あかん!」って言われて(笑)
「そんなお金ないやろ」と言われて自分でも「そうやな」と思いつつ、「でもやりたい!!」ってなって、
「日本には受けたいものがない」っていう状況で、それを説得するためにまたYoutubeをいっぱい見て、「ここのこの人たちに会いたい」「これをやりたい」っていうのが全部Vogue。
でも日本でその当時Vogueをやっているのがコッピーさん(Koppi Mizrahi)だけでした。
東京で活動されていた方だったから、宮崎にいた自分は知らなくて、ニューヨークしか見てませんでした。
「日本は?」って言われたけど「いや、本場が知りたい!」。
Tyroneを見てしまった以上、本物を見ないと突き詰められないから海外に行きたいっていうことを言ったら、1週間とか2週間のプログラムならいいよっていうことになって行かせてもらいました。
そこで、はじめてHouse of Ninjaのハビエル(Javier Ninja)とベニー(Benny Ninja)に会うことになったんです。
実際に会ったら「やっぱりヤバ!!」ってなって。
英語もわからずただ笑っているだけだったけど、色々全部教えてくれて、そのタイミングでやっぱりニューヨークなんだ!ってなりました。
日本に帰って1年くらい経って、もう1回戻ろうと思って、もう1回ニューヨークに戻ったんです。