プライド2023特別企画【CHISE NINJA 単独インタビュー vol.3】LGBTQ+コミュニティへの関わり方やプライド月間への想い

プライド2023特別企画【CHISE NINJA 単独インタビュー vol.3】LGBTQ+コミュニティへの関わり方やプライド月間への想い

世界的に有名なVOGUEチーム「House of Ninja」の正式メンバーとして活躍するVOGUEダンサー、CHISE NINJAへのインタビュー第3話。

LGBTQ+コミュニティへの関わり方やプライド月間に伝えたいことをお話してくれました。

INDEX

LGBTQ+コミュニティと密に関わる上で自分が意識していることは?

何か意識しているというよりも、Vogueのコミュニティの人たちといる方が素かもしれないです。

開放的になる感じがします。

日本では1つ1つの発言に気を遣うこともあるんですけど、向こうでは気を遣わないんですよね。

言い方間違えたかなって時でも、その場で質問してくれたり訂正してくれるんです。

もちろん、言ってくれたことによって「この言葉は気をつけないといけないんだ」と気付くし、コミュニケーションができるので、感覚的に変わりました。

みんなとのコミュニティ、コミュニケーションが大切です。

どうやって“自分らしさ”を維持している?

意識的に人と会わないかもしれないです。

本当は家が大好きで、元々インドアな方なんで。

なので、ダンス以外で遊びに行こうはなかなかないですね。

NYには遊びがいっぱいあるから、よく遊びに行ってたんですけど、それも誰かと一緒に行こうじゃなくて、自分が行きたいから行くって感じでした。

よく1人で飛び込んでいってましたね(笑)

日本には刺激が少ないのかもしれません。

日本で誰かとあったら、もちろん話すことは日常のこと、日本のことで、日本語で話すことが多くなりますよね。

やっぱり同世代の子となると、結婚とか子どもとかの話も多くて、そういう話を聞くと「世間一般ではそうなんだ、そうしなくちゃ」とかなんとなく考えてしまうこともあると思うんです。

なので、誰かとカフェでお茶しに行くなら、自分で部屋で1人で曲をかけて、ひたすら踊る方が楽しいって思っちゃってます。

人と会わないというよりは、“分かり合える人”とか“信用している人”しか会わないですね。

あと、日本に帰ってきて“人を選ぶ”ことをちゃんと覚えたかもしれないです。

それはニューヨーク時代に“YES、NO”を言えるようになったからだと思います。

 

最近では、外に行くなら自然の豊かなところに行きます!

山に行ったり、富士山に登ったりとか、ちょっとした遠出。

プライド月間に伝えたいこと

「もっと自分のことを開放すれば?」「なんでそんな1個1個気にして生きてるの?」と感じることが多いので、

自分の本当に思っていることを自分自身に聞いて、表現してみて欲しいと思います。

偏見で固められた概念を取っ払って、「自分が本当にしたいことは何か、自分は何がやりたいのか」自分自身にもっと正直に問いかけてみてほしいです。

 

開放もどうやったら分からないという方もいて、難しいことだとは思うけど、それなら環境を変えてみることは良い方法だと思います。

自分の周りにいる人がいつも同じだからその今の自分のマインドから抜け出せてないだけで、例えばアメリカに行きました、インドに行きましたとか、自分の置かれた環境を変えるとと、自然とその人たちの環境に馴染むことになりますよね。

ただ日本にいて、同じ環境にいてっていうのが楽だから、そこに留まってしまいがちかもしれませんが、

勇気がいることだけどあえて違うところに行った方が、自分自身にも良い影響があるかもしれないですよ。

プライド2023 特別企画【CHISE NINJA 単独インタビュー】本場のVOGUEを伝えるトップダンサーのリアルストーリーChise-Ninja-interview-02

私たちのいるVogue界隈のLGBTQ+コミュニティの人たちもすごくオープンで、常にウェルカムで待ってます。

言葉遣いや差別用語とかはもちろん気をつけた方がいいけど、それも自分が扉を開いてこっちに入ってきたなら、それは“学ぶ”っていう姿勢が出来たってこと

そしたらこっちも教えやすいし、もっと共感してこっちの世界にも入って来られるんです。

開放出来たけど他の意見は聞かないではなく、
自分を開放して、それに加えて学ぶ耳を持って今までとは違った世界に入っていくことで、もっと新しい自分が出来ると思うし、自分らしく生きれるはず。

それを大事にして欲しいです。

CHISE NINJAプロフィール

CHISE NINJAは14歳から本格的にダンスを始め、中高生の頃から数々のコンテストやバトルで優勝を飾ってきました。彼女は日本だけでなく、海外のバトルでも素晴らしい成績を収め、高校生ながら世界的に有名なBALLROOM (VOGUE) HOUSE 「THE ICONIC HOUSE OF NINJA」の正式なメンバーとして認められました。彼女はさらにVOGUEの世界を追求するために18歳でニューヨークへ渡り、NYCのballroom sceneでも卓越した実績を残し続け、自身の名前である"CHISE NINJA"を世界中に広めました。

最近では、彼女はアメリカ全土で配信された「LEGENDARY」に出演し、唯一の日本人キャストとして大いに活躍しました。さらに、彼女はMegan Thee Stallionのバックアップダンサーとしても選ばれ、日本を中心に世界で注目を集めるダンサーとなりました。

出演作品、バトル、コンテスト:

  • 2022年: Julia Clancey Fashion Show/ Kornit Fashion Weekのグランドフィナーレにてモデル兼ダンサーとして出演(イギリス)
  • 2022年: BLACK OBSlDIAN BALL(VOGUE FEMME WOMAN's performance)で優勝(イギリス)
  • 2022年: The Neon Lights Kiki Ball(Arms control / Hands performance)でW優勝(イギリス)
  • 2022年: The SKY's The Limited Ball(VOGUE FEMME WOMAN's performance)で優勝
  • 2021年: 東京オリンピック前夜祭 "わっさい" 出演
  • 2021年: キコキカク #19 出演
  • 2021年: DOSE "道楽心情" The 銀魂 Final 挿入歌 MV 出演
  • 2020年: 動画配信サイトHBOmaxの「LEGENDARY」に出演(アメリカ)
  • 2020年: Megan Thee Stallionのバックアップダンサー

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SNKRGIRL編集部
SNKRGIRL編集部
神戸・東京・ニューヨークのメンバーと共にグローバルに活動するメディアチーム。

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