35年のプレイヤー歴を持つバスケットボーラーが、“Action Profile(アクション・プロファイル)”という視点で切り取る一瞬がある。心に刺さり、思わず笑顔にさせる——そんな感情の温度まで届くフォトグラフィー。
カナダ・バンクーバー出身のフォトグラファー「 Michy Asquith(ミッシー・アスクイッス) 」は、この10年間、日本におけるバスケットボール・シーンとバスケットボールスニーカーを中心に捉え続けてきました。
狙うのは、靴が最も美しく見える角度、選手の感情が立ち上がる一瞬。
モチベーションやビジョンの源は、特定の誰かではなく、“撮ることがただ楽しい”という純粋なフィーリングそのもの。写真が人の心を動かし、笑顔を生む――そのシンプルな喜びを軸に、今日も新しいアイデアを形にしていく。
彼が掴んで離さないのは、たった一度しか訪れない瞬間。
フォトグラファー『Michy Asquith(ミッシー・アスクイッス)』
── まずは自己紹介をお願いします。
私の名前はミッシー・アスクイッスです。出身はカナダのバンクーバーで、バスケットボールを始めてからもう35年になります。フォトグラファーとしては、ここ10年ほどプロとして活動しています。
── どんな写真を撮っていますか?
主にバスケットボールやそのカルチャー、そしてスニーカーやスニーカーカルチャーを撮影しています。そのほかにも、動物の写真やポートレート、トイフォトなども好きで撮っています。
写真を始めたきっかけ
── 写真を始めたきっかけは?
最初のフジフィルムのカメラを手に入れたのは、バスケットボールを始めた1990年頃でした。夏休みに友人がダンクする姿を撮影していて、それが最高の思い出なんです。
── なぜ写真を撮るようになったのですか?
自然な流れでしたね。その瞬間を切り取って“時間を止める”という感覚に惹かれました。一度しか訪れない瞬間を永遠に残せるという考えが、とても刺激的だったんです。
── 写真を始めるきっかけになった出来事は?影響を受けた人はいますか?
特別な理由はありません。ただ、撮ることが“楽しかった”から。影響を受けた人も特にいません。
── 写真を撮るうえで、いちばんの魅力は?
自分や誰かの笑顔を引き出せたり、何かしらの感情を動かすような一枚を撮れることです。そして、写真を通してたくさんの人と出会えたことも大きな喜びですね。
写真を通して伝えたいこと、今後の目標
── 写真を通して何を伝えたいですか?
スニーカーの写真では、とにかくその靴を一番かっこよく見せたいと思っています。
バスケットボールの写真では、選手たちの感情を切り取りたい。自分も長年プレイヤーとして続けてきたからこそ、彼らの情熱や献身を理解できるんです。
── 今後の目標を教えてください。
できる限り長く、純粋に写真を楽しむこと。それだけです。本当にシンプルなんです。
── 次のプロジェクトはありますか?
いつも頭の中には新しいアイデアがあります。それが仕事でなくても構いません。とにかく“創る”こと。それが私がここにいる理由なんです。
photo by @kaori_mogugoro via @ma76.bball