ショーのライトモチーフは、1927 年にルネとアーティストのロベール・ジョルジュによってデザインされたラコステのワニのオリジナルのイラストに基づきそれを今の時代にモダナイズしたものです。
力強いミニマリストのシルエットにカラフルなグラフィックを強調し、ラインナップ全体で特徴的なデザイン要素となっています。
小さなサイズのワニは、メッシュ・レースのドレスやタンクトップに、そしてシルバーのスパンコール刺繍を全面に施して女性らしさと魅力を演出し、シルクのプリーツで多面的に表現したプリーツ。
1930 年代のネクタイやシルクスカーフで使われた意匠をテキスタイルデザインとして再構築して表現しました。
セット・アップは若いルネのアメリカでの“冒険”を思い出させます。1933 年のオリジナルのラコステのテニス・ポロシャツやプリーツ、フリース、トラック・ストライプ、アーカイブの「シュミーズ・ラコステ」ラベルなどを再解釈しました。
ポップアートのようなスタイルのジャカードは、ルネのデビスカップ優勝からのインスピレーションです。
ルネの勝利の故郷への帰還を表現するのは、絶妙なフィット感とシルエットのコントラストから生み出されました。新しいテーラリングのプロポーションを通じて語られます。
スポーツのメタファーを継続し、テニスチャンピオンのスザンヌ・ランランが着用したものからインスピレーションを得たプリーツスカートは、クラシックなツイルで完璧に仕立てられ、レザーのプリーツがスポーツの象徴を新たなデザインコードに変えます。
スポーツ・ブルゾン、パーカー、パファージャケットなどの実用的なアイテムは、ファッションと機能を融合させています。新世代のケーブルニットは、昔ながらのカントリー・クラブのスタイルを現代にアップデート。
たっぷりとしたローブのようにカットされたコートは動きやすさを強調し、スポーティーなトップスやフィットしたジャケットの上から簡単に羽織って、流動的でイノベイティブな雰囲気を実現します。
アイコニックかつ、エッセンシャルなアイテムとして、代表チームのジャケット思い起こさせる、拡大された黄色のワニが手刺繍されたダブル・ブレーストのカシミアウール・コート。
しっかりとした刻印が施されたヴィンテージのトラベルバッグのように、クロコ模様のバケットバッグは、1923 年のデビスカップ前にコーチのアラン H. ミューアがルネ・ラコステに約束したワニのスーツケースを思い出させます。
メゾンの誕生秘話の一つをグラフィックモチーフの一つとして、さらにルネ・ラコステがボールをスマッシュする写真プリントを一連のトータルルックに登場させています。
優雅さと洗練さ、パフォーマンスと快適さ、構築されたものと快適さが、クロコダイルレース、シルク、薄手のレイヤー、ドレープとスポーティーなテクニカル素材との穏やかなコントラストとして融合します。
色もラコステの物語を反映しており、官能的を表す黒からクレーコート用のテラコッタ・ブラウンに、スカイブルー、芝生、ラコステのブランドカラーの緑、そしてコート内外での勝利の象徴である純白に、コントラストとアクセントを加えたものになっています。
創造性とコラボレーションの精神で、ペラジア・コロトロスは世代とコミュニティの橋渡しをし、このラコステの“規範(コード)”を着る人にとって、自然と自分のものになることを願ったあたらしいコレクションです。