アメリカのボストンで1906年に誕生したNew Balance(ニューバランス)。 創業当初は偏平足などを矯正するための靴を製造、販売するメーカーでした。 社名の通り、New Balanceのスニーカーは「履いた人に新しいバランスを生み出す」抜群の履き心地が特徴です。
今回は、スニーカーブランドでの経歴をもつフットウェアのスペシャリスト石川氏にもアドバイスも交え、女性に大人気!New Balanceスニーカーの特徴やサイズ感について紹介します!
靴を選ぶ際は、足に合うかどうかを見極めることが重要です。
足に合わない靴を履き続けると、履き心地が悪いだけでなく外反母趾になったり、歩行バランスが崩れたりして体の不調を招くことにもなりかねません。
サイズを選ぶ時のポイントをチェックしましょう。
ニューバランスは全体的にボリュームのあるデザインなので、ゆったり履けそうと思う方も多いのではないでしょうか?
しかしニューバランスでも品番によっては、横幅が狭くなっているタイプもあるので、人気の品番は特徴を覚えておくといいでしょう。
500番台、1000番台は緩めのシルエットが多く、甲高幅広の方に合いやすいです。
900番台は他の品番に比べると細めのタイプになってるものが多いです。
ただ、どの品番も基本的にワイズD(やや細い)に分類されており、大きくサイズ感が変わるわけではないので、自分の好きな見た目の品番を選ぶのが一番です!
New Balanceは、甲の高低や幅の広狭によらず靴を足にフィットさせるため、足長と足囲(ウイズ)の独自指標「ウイズサイジング」をもっています。
via New Balance
足長のサイズはレディースで21.0cm~26.5cmまで0.5cm刻み、ユニセックスは24.0~30.0cmまで。
ウイズは「やや細い」から「超ワイド」までの4サイズの中から自分にジャストフィットするスニーカーを選ぶことができます。
2Eや4Eなどの幅広いサイズは展開が少なく、基本的にDサイズが多いです。
(※ウイズが選択できないモデルもあります。)
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女性に人気の高いNew Balance327は、1970年代のランニングシューズ「320」「355」「Super Comp」をベースに誕生したモデルです。
ベースモデルを踏襲しながらも、現代的なアレンジをプラスしたことで、絶妙なレトロモダンを実現し、特に女性に高い人気を得ています。
327最大の特徴は、サイドにあるNロゴです。
初めてデザインにNロゴを配したのは320ですが、327ではロゴサイズを大きくして存在感を強調しています。
355から受け継がれた、かかと上部まで巻き上げたアウトソールも、今や327の魅力のひとつです。
【編集部レビュー】
Converseだと24.5cm、Nikeのユニセックスモデルだと25.0cmを着用していますが、こちらは24.5cmでちょうど良いサイズ感でした。
WS(ウィメンズ)タイプはMS(ユニセックス)タイプに比べて幅がやや細めなので、幅が広い方はMSタイプを選ぶ、もしくは0.5cmサイズアップがおすすめです。
550は、1989年にバスケットボールシューズとして登場しました。
レトロ感漂うアッパーデザインと、立体感のある小さめのNロゴ、バスケットボールシューズらしいフラットで安定感のある厚めのソールが特徴です。
2021年にNYの人気ブランドであるエメ・レオン・ドレとのコラボを実現したことでファッション界からも注目され、人気に火が付きました。
レトロな雰囲気とポップなカラーリングの550は、セレブたちにも愛用者が多いことでも知られています。
24.0cmと24.5cmを履き比べたところ、550は縦がやや長めなので24.0cmでも履けましたが、かなりぴったりな着用感。
一方、24.5cmはほどよいゆとりがあり、私にはこちらのサイズ感がちょうどよかったです。
幅や甲は普通なので、基本的には普段履いているスニーカーと同じサイズをおすすめします。
幅が広い方や甲が高い方、ゆったり履きたい方は0.5cmサイズアップを検討しても良いと思います。
大幅なサイズアップは足先が長く見えてしまい、バランスが悪くなってしまうので控えた方が良さそうです。
574は、New Balanceの中でもっとも履かれてきたモデルです。
500番台はトレイルランニング用に開発されたシリーズのため、クッション性の高いミッドソールやグリップ性の高いアウトソールを採用しています。
574の最大の特徴は、他にはない丸みを帯びたフォルムです。
さらにカラーバリエーションが豊富なことや、1万円前後で購入できるコスパの良さなども人気の理由でしょう。
574はつま先がやや広めの作りになっており、幅は性別タイプで少し異なっています。
WL(ウィメンズ)タイプはML(ユニセックス)タイプと比べて幅がやや狭めの作りです。
私は足の幅が広めなので普段は0.5~1.0cmほどサイズアップして購入することが多いのですが、MLタイプの2Eを選ぶことでサイズアップ無しの23.0cmがちょうどよいサイズ感でした。
ワイズが選べるかつ生地がスエードで柔らかいので足が痛くならなず幅広さんにもおすすめの一足です。
縦の長さは他のモデルと変わらない印象なのでいつもと同じサイズで問題無いと思います。
996は、New Balanceを代表するモデルであり、1988年の登場以来すべての世代から愛されてきました。
574と比較されることが多いモデルですが、996の方が細身でシャープなフォルムです。
また、カラーバリエーションが豊富なため、合わせる服を選ばずコーディネートしやすいのも特徴です。
ソールは574に比べてフラットなため、タウンユースに向いています。
普段は23.5cmか24.0cmのスニーカーを履くことが多いですが、CM996は23.5cmがちょうど良いサイズ感でした。
甲はやや高めなのですが、痛みなどは感じません。
幅が広めの方はやや窮屈に感じる可能性があるので0.5cmサイズアップがおすすめです。
2002Rは、21世紀に入ってから誕生した2000番代モデルの3作目です。
2010年にMade in U.S.A.のフラッグシップモデルとして登場した2002のアッパーデザインを受け継ぎ、最新技術の「N ERGY(エナジー)」と「ABZORB(アブゾーブ)」を掛け合わせたハイスペックソールを採用。
優れた衝撃吸収性と反発性により履き心地を向上させました。
2010年に生産終了となったものの、復刻を熱望する声に後押しされ、2020年秋にアジア製のモデルで復活しました。
【レビュー】 24.0~25.0cmの3サイズを履き比べてみたところ、24.0cmはフィット感がかなり強めでゆとりが無く、やや窮屈だと感じました。
反対に25.0cmは大きく、長さも幅もかなりゆとりがあります。
幅が広い方や厚めの靴下を履く場合にはちょうど良いかもしれませんが、幅が無いとやや前後に滑ってしまいそうな印象です。
よって、個人的には24.5cmが大きすぎず、小さすぎない、ちょうど良いサイズ感でした◎
幅が広い方や甲が高い方でなければ基本的にいつも履いているスニーカーと同じサイズがおすすめです。
ニューバランス公式によるサイズチャートはこちら。 Women's Sizing Charts
スニーカーブームの先駆けとなったNew Balanceのシューズはデザイン性と履き心地を両立しています。
ラインナップや価格帯も豊富です。自分の足に合う1足を見つけてみませんか?
専門家監修
石川一臣
https://sneaker-girl.com/about-kazuomi-ishikawa/
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