世界中のファッションファンを魅了するA Ma Maniéreのブランド創始者は、ピッツバーグ出身のJames Whitner (ジェームス・ウィットナー)氏。
貧しい地域で育ち、両親は中毒と闘い、友人の多くは成人する前に亡くなっているという、厳しい環境で過ごしてきましたが、1997年から2001年にかけてペンシルバニア大学エデンボロ校で学び、経営学の学士号を取得しています。
その後の2004年、ある銃撃事件に巻き込まれ銃弾に倒れ、撃たれて地面に横たわっているあいだ人生の変曲点を感じたWhitner氏は、ビジネスがコミュニティーを向上する手段にならないだろうか、という願いを抱くようになりました。
「犯罪や暴力が起こってしまうのは、どうしようもなく辛い環境とストレスによって引き起こされるものが多い。アメリカ社会における人種差別や格差の問題に対して、こういった現状に変化をもたらし、みんなで問題に立ち向かわなければ、何も変えることができない。」
そんな思いを抱き、ストリートウェアの店を開くという夢をかかげ、ノースカロライナ州シャーロットへ引っ越すことを決意します。
彼が最初に開いたのは「Flava Factory (フレーバーファクトリー)」というショップでした。2005年にオープンし、シャーロットに2店舗できましたが、「Social Status (ソーシャルステータス)」に再投資することを決めたとき両方とも閉鎖しています。
そのSocial Statusは2011年にオープンし、当初デニムブランドとしてスタート。洋服とスニーカーのセレクトショップに拡大し、自社ブランドの他に、COMMES des GARCONS、Billionaire Boys Club、Nike Sportswear、Play Cloths、The Hundredsなどの人気ブランドを扱い、現在ピッツバーグとノースカロライナに5店舗を展開しています。