【2025トレンド解説】薄底スニーカー人気の理由を深掘り☆コーデや人気ブランドも総まとめ

【2025トレンド解説】薄底スニーカー人気の理由を深掘り☆コーデや人気ブランドも総まとめ via Puma

近年、ファッショントレンドの最前線で注目を集めているのが「薄底スニーカー」です。かつては厚底スニーカーが一世を風靡しましたが、今、その流れは大きく変わりつつあります。

ミニマルで洗練された印象を与えるロープロファイル(薄型)でローテク(シンプルな構造)なデザインが、なぜこれほどまでに多くの人々を魅了し、ファッションシーンに不可欠なアイテムとなったのでしょうか?

この記事では、薄底スニーカーの基本的な定義から、トレンドになった背景、人気の理由、そして2025年に注目すべき具体的なモデルまでを徹底解説します。足元からトレンドを取り入れ、おしゃれをアップデートしたい方は必見です。

INDEX

薄底スニーカーとは?その特徴と魅力

薄底スニーカーとは、その名の通り、ソールの厚みが薄いスニーカーのことを指します。

一般的に「ロープロファイルスニーカー」とも呼ばれ、地面との距離が近く、足元のシルエットがすっきり見えるのが特徴です。多くは70年代から90年代にかけて登場したクラシックなデザインをベースにしており、ハイテクな機能よりもシンプルさや普遍的なデザインが重視される「ローテクスニーカー」のカテゴリーにも含まれます。

その特徴としては、まず軽量性が挙げられます。ソールが薄いため、スニーカー全体の重量が軽くなり、長時間の着用でも足への負担が少ない傾向にあります。また、ソールが薄く柔軟性に富んでいるため、足の動きに自然にフィットし、素足に近い感覚で地面を感じられる履き心地も魅力の一つです。

デザイン面では、ボリューム感が抑えられているため、足元が主張しすぎず、全体のコーディネートをスマートにまとめてくれます。 薄底スニーカーの魅力は、その汎用性の高さにあります。

カジュアルスタイルはもちろんのこと、きれいめなスタイルの「ハズし」アイテムとしても活躍し、上品な抜け感を演出できます。

また、レトロでありながら古臭さを感じさせない洗練されたデザインは、幅広い年代層に受け入れられています。シンプルだからこそ、素材感やカラーリングで個性を表現しやすく、長く愛用できるタイムレスな魅力も持ち合わせています。

薄底スニーカーがトレンドになった背景と経緯

薄底スニーカーがファッショントレンドとして再び脚光を浴びるようになった背景には、いくつかの要因が複雑に絡み合っています。

まず、近年のファッショントレンドにおける大きな流れとして、Y2K(2000年代初頭)ファッションのリバイバルや、よりリラックスしたスタイルへの回帰が挙げられます。

過度な装飾やボリューム感よりも、シンプルでエフォートレスな雰囲気が好まれるようになり、足元も同様に軽やかさが求められるようになりました。

また、サステナビリティやオーセンティックなものへの関心の高まりも影響しています。長く愛用できる普遍的なデザインや、歴史のあるブランドのアーカイブモデルに対する評価が高まり、結果としてクラシックな薄底スニーカーが再評価される流れが生まれました。

さらに、SNSの普及により、個人のスタイル発信が活発になったことも無視できません。インフルエンサーやファッショニスタたちが、薄底スニーカーを巧みに取り入れたコーディネートを披露することで、その魅力が瞬く間に拡散され、一般層へと浸透していったのです。

特に、次に挙げるような具体的なムーブメントが、このトレンドを加速させる大きな要因となりました。

Blokecoreの台頭

薄底スニーカーのトレンドを語る上で欠かせないのが、「Blokecore(ブロークコア)」というファッションスタイルの台頭です。Blokecoreとは、主にイギリスのサッカーファンのスタイルにインスパイアされたファッションで、ヴィンテージのサッカーユニフォームやジャージ、ストーンウォッシュのジーンズやチノパン、そしてクラシックなスニーカー(特にアディダスのSambaやGazelle、PumaのPalermoなど)を組み合わせるのが特徴です。

「Bloke」はイギリス英語で「男、奴」といった意味のスラングで、気取らないリアルなストリートスタイルを指します。

このスタイルは、TikTokやInstagramなどのSNSを通じて急速に広まり、特にZ世代を中心に人気を博しました。Blokecoreにおいて薄底スニーカーは、そのオーセンティックな雰囲気とレトロなデザインから、スタイルを完成させる上で不可欠なキーアイテムとして位置づけられています。

90年代のUKカルチャーやブリットポップの雰囲気とも親和性が高く、ノスタルジックでありながらも新鮮な印象を与えるため、多くのファッション感度の高い人々に受け入れられました。

サッカーというスポーツカルチャーとファッションが融合したこのトレンドは、薄底スニーカーの持つスポーティーかつカジュアルな魅力を再認識させ、その人気をさらに後押しする形となったのです。単なる流行に留まらず、一つの確立されたスタイルとして、今後も影響力を持ち続けるでしょう。

adidas sambaの爆発的人気

薄底スニーカートレンドの火付け役として、adidasの「Samba(サンバ)」の爆発的な人気は特筆すべき現象です。元々は1950年代に凍ったグラウンドでのサッカートレーニングシューズとして開発されたSambaは、その長い歴史の中でインドアサッカーシューズやスケートボードシューズとしても愛用されてきました。

しかし、ここ数年でファッションアイテムとして再び脚光を浴び、世界的な大ヒットモデルへと駆け上がりました。この再ブレイクの背景には、まずBella HadidやHailey Bieber、Kendall Jennerといった海外のトップモデルやセレブリティたちがこぞってSambaを着用し、その姿がSNSやメディアで拡散されたことが挙げられます。

彼女たちの洗練されたストリートスタイルにおいて、Sambaはレトロでありながらもモダンなアクセントとして機能し、多くのフォロワーに影響を与えました。

また、クラシックなT字型のトゥデザイン、スリーストライプス、そして特徴的なガムソールといったSambaならではのアイコニックなデザインが、現在のレトロファッションやY2Kリバイバルのトレンドと見事に合致したことも大きな要因です。

さらに、様々なブランドとのコラボレーションモデルや、豊富なカラーバリエーションの展開も話題を呼び、入手困難な状況が続くほどの人気ぶりを見せました。

このSambaの成功は、他のブランドの薄底・ローテクスニーカーへの関心を高める起爆剤となり、市場全体を活性化させる大きな原動力となったと言えるでしょう。

薄底スニーカーが人気の理由

薄底スニーカーがこれほどまでに多くの人々に支持され、定番アイテムとしての地位を確立しつつあるのには、いくつかの明確な理由があります。単にトレンドだからというだけでなく、実用性とデザイン性を兼ね備えた普遍的な魅力が、現代のライフスタイルやファッション観にマッチしているのです。

おしゃれなレトロ感

薄底スニーカーが持つ最大の魅力の一つは、その「おしゃれなレトロ感」です。

多くの人気モデルは、1970年代から90年代にかけてデザインされたものがベースとなっており、当時のカルチャーやスポーツシーンの雰囲気を色濃く反映しています。例えば、オニツカタイガーの「Mexico 66」に見られる細身のシルエットやクラシックなタイガーストライプ、アディダスの「Samba」や「Gazelle」のT字トゥやガムソールなどは、その時代を知る人には懐かしさを、若い世代には新鮮なヴィンテージ感を抱かせます。

このレトロな雰囲気は、現代のファッショントレンドであるY2Kリバイバルや、古着ミックススタイルとも非常に相性が良いのです。単に古いだけでなく、時代を超えて愛される普遍的なデザイン要素を持っているため、現代のコーディネートに取り入れても古臭くならず、むしろ洗練されたアクセントとして機能します。

また、ローテクならではのシンプルな構造や、アナログな素材感(スエードやキャンバスなど)も、温かみのあるレトロなムードを醸し出します。こうした「レトロ感」は、コーディネートに奥行きとストーリー性を与え、画一的になりがちな現代のファッションにおいて、個性とこだわりを表現するための重要な要素となっているのです。

コーディネートのしやすさ

薄底スニーカーが幅広い層から支持される大きな理由の一つに、その卓越した「コーディネートのしやすさ」が挙げられます。ボリュームのあるダッドスニーカーやハイテクスニーカーとは異なり、薄底スニーカーは足元をすっきりと見せてくれるため、全体のシルエットを崩さずに様々なスタイルに馴染みます。

まず、デニムやチノパン、Tシャツといった定番のカジュアルアイテムとの相性は抜群で、気負わないリラックスした雰囲気を演出できます。スラックスやブレザー、シャツといったきれいめなアイテムと合わせれば、程よい「ハズし」となり、こなれた印象を与えてくれます。

例えば、ビジネスカジュアルの足元に取り入れることで、堅苦しさを和らげ、親しみやすさをプラスすることも可能です。

また、ワンピースやロングスカートといったフェミニンなアイテムとの組み合わせも人気で、甘さを抑えつつ、アクティブでヘルシーな雰囲気を加えることができます。モード系のエッジの効いたスタイルや、ミニマルなワントーンコーデにも、薄底スニーカーのシンプルなデザインはすんなりと溶け込み、洗練された足元を完成させます。

このように、特定のジャンルに縛られることなく、あらゆるテイストの服装にマッチする汎用性の高さが、薄底スニーカーを日々のワードローブに欠かせない存在にしているのです。

大人の女性にも取り入れやすいデザイン

薄底スニーカーは、その洗練されたデザインと上品な佇まいから、特に「大人の女性にも取り入れやすい」と高く評価されています。若い世代だけでなく、30代、40代以上のファッション感度の高い女性たちが、こぞって薄底スニーカーをコーディネートに取り入れている姿が目立ちます。

その理由として、まず挙げられるのが、ボリュームスニーカーのような過度なカジュアル感や子供っぽさがなく、落ち着いた印象を与えてくれる点です。ソールが薄く、全体のフォルムもシャープなモデルが多いため、足元を華奢に見せ、スタイルアップ効果も期待できます。

また、レザーやスエードといった上質な素材を使用したモデルを選べば、カジュアルな中にも品格が漂い、きれいめなオフィススタイルや、少しドレッシーな場面での「ハズし」としても活用できます。

例えば、シンプルなセットアップスーツの足元にあえて薄底スニーカーを合わせることで、堅苦しさが和らぎ、程よい抜け感とこなれ感を演出できるでしょう。カラーリングも、ベーシックなブラック、ホワイト、ネイビーや、柔らかな印象のベージュ、グレー、ニュアンスカラーなどを選べば、より大人っぽく、洗練された雰囲気を醸し出せます。

miumiuのようなラグジュアリーブランドからもエレガントな薄底スニーカーが登場しており、ファッションコンシャスな大人の女性のニーズに応えています。頑張りすぎない、エフォートレスな上品さを求める現代の大人の女性にとって、薄底スニーカーはまさに理想的なフットウェアと言えるでしょう。

2025年人気の"ロープロ"薄型スニーカー 10選

トレンドが継続すると予想される2025年に向けて、特に注目しておきたい人気の"ロープロ"薄型スニーカーを10モデル厳選してご紹介します。それぞれのモデルが持つ個性と魅力をチェックして、お気に入りの一足を見つけてみましょう。

アディダス「samba」

【2025トレンド解説】薄底スニーカー人気の理由を深掘り☆コーデや人気ブランドも総まとめ

via adidas

もはや説明不要の人気モデル、アディダス「Samba」。2025年もその勢いは衰えることなく、引き続きトレンドの中心であり続けるでしょう。

クラシックなOGカラー(ブラック/ホワイト、ホワイト/ブラック)に加え、多彩なカラーバリエーションや素材違い、そして有名ブランドやデザイナーとのコラボレーションモデルも続々と登場しており、コレクターズアイテムとしても注目されています。

その人気の理由は、どんなスタイルにも合わせやすい普遍的なデザインと、履き込むほどに足に馴染む快適な履き心地にあります。Blokecoreスタイルはもちろん、きれいめカジュアル、モード系まで幅広く対応可能。

一足持っていれば間違いなく活躍する、薄底スニーカーの代表格です。特に、ガムソールとスエードのT字トゥはSambaの象徴であり、このディテールがレトロ感を演出し、コーディネートに深みを与えます。

入手困難な状況も続いていますが、こまめに情報をチェックして手に入れたい逸品です。その歴史的背景と現代的なファッション性の融合が、Sambaを特別な存在にしています。

プーマ「Speedcat」

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via Puma

プーマの「Speedcat(スピードキャット)」は、モータースポーツの世界観を色濃く反映したドライビングシューズがルーツの薄底スニーカーです。その最大の特徴は、シャープで流線的なシルエットと、地面をダイレクトに感じられる極薄のアウトソール。

元々はレーシングドライバーのために開発されたシューズであり、ペダル操作のしやすさを追求したデザインが、そのままファッションアイテムとしての個性となっています。アッパーには上質なスエードやレザーが用いられることが多く、つま先部分の丸みを帯びた独特の形状や、サイドのフォームストライプがアクセント。

近年、Y2Kファッションやモータースポーツテイストのトレンドが再燃していることから、Speedcatも再び注目を集めています。特に、タイトなシルエットのパンツや、スポーティーなアイテムとの相性が抜群です。

カラーバリエーションも豊富で、定番のブラックやレッドに加え、鮮やかなカラーリングのモデルも人気。足元をスタイリッシュかつ個性的に演出したい人に最適な一足と言えるでしょう。その洗練されたデザインは、カジュアルだけでなく、モードなスタイリングにもマッチします。

プーマ「H Street」

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via Puma

プーマ「H Street(エイチストリート)」は、2000年代初頭に人気を博したランニングシューズをベースにしたモデルで、近年のY2Kリバイバルの流れに乗って再び注目を集めています。Speedcatと同様にロープロファイルなデザインが特徴ですが、よりスポーティーで軽快な印象を与えます。

アッパーにはメッシュ素材や合成皮革が使用されることが多く、通気性と軽量性に優れています。ソールも薄く、柔軟性があり、快適な履き心地を提供します。デザイン的には、サイドのフォームストライプや、シュータン、ヒール部分のプーマロゴがアクセントとなっており、シンプルながらも存在感があります。

当時のオリジナルモデルを忠実に再現した復刻版や、現代的なカラーリングにアップデートされたモデルなどが展開されています。テック系ファッションやストリートスタイルとの相性が良く、アクティブなシーンにもマッチします。

Speedcatほどドレッシーではなく、よりカジュアルで日常的に履きやすい薄底スニーカーを探している人におすすめです。豊富なカラーバリエーションも魅力で、コーディネートの差し色としても活躍してくれるでしょう。

ニューバランス「204L」

New Balance 204L "Beige Suede"

via @shoppnm.selected

ニューバランスの「204L」は、インドアスポーツシューズをルーツに持つクラシックな薄底スニーカーで、2024年に登場した比較的新しいモデルです。オリジナルは屋内用のサッカーシューズとして開発された背景があり、足に吸い付くようなフィット感と、フラットで柔軟性のあるアウトソールが特徴です。

アッパーにはナイロンメッシュとスエードの異素材を組み合わせ、軽さと通気性、レトロな雰囲気を同時に実現。サイドに配された“N”ロゴは刺繍で仕上げられており、シンプルながらもニューバランスらしい品のあるデザインに仕上がっています。

つま先からかかとにかけてのシルエットはすっきりとしており、足元をスマートに演出。

スポーティーでありながら街にも馴染むバランスの取れたルックスで、トラックパンツやスウェットなどのカジュアルスタイルはもちろん、ワンピースやロングスカートと合わせて抜け感を出すコーディネートにもぴったり。カラー展開もベーシックから旬のニュアンスカラーまで揃っており、コーディネートのアクセントとしても活躍してくれます。

厚底スニーカーよりも軽快で、ナチュラルなスタイリングを好む人におすすめの一足です。

オニツカタイガー「mexico 66」

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via Onitsuka Tiger

オニツカタイガーの「Mexico 66(メキシコ66)」は、ブランドを代表するアイコンモデルであり、薄底スニーカーの定番として世界中で愛され続けています。

1966年のトレーニングシューズをベースに、1968年のメキシコ大会で日本選手団が着用したモデルのデザインを取り入れて誕生しました。

その特徴は、薄くフラットなソール、細身でスタイリッシュなシルエット、そしてサイドに施されたオニツカタイガーストライプです。シンプルでありながら洗練されたデザインは、どんなファッションにも合わせやすく、上品な印象を与えます。素材は、定番のレザーやスエードのほか、ナイロンやキャンバスなどバリエーションも豊富。

カラーリングも、トリコロールやイエロー/ブラックといったアイコニックな配色から、ベーシックカラー、シーズナルカラーまで幅広く展開されており、選ぶ楽しさがあります。軽量で履き心地も良く、長時間歩いても疲れにくいのも魅力の一つ。

カジュアルスタイルはもちろん、きれいめなコーディネートのハズしアイテムとしても活躍し、特に大人の女性からの支持も厚いです。そのタイムレスなデザインは、流行に左右されることなく長く愛用できる一足と言えるでしょう。

adidas「Taekwondo」

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via adidas

アディダスの「Taekwondo(テコンドー)」は、その名の通り、格闘技のテコンドーシューズからインスピレーションを得たユニークな薄底スニーカーです。非常に薄いソールと、足を包み込むようなミニマルなアッパーデザインが最大の特徴。

多くはスリッポンタイプで、シューレースがないため、着脱が容易で、足元を極めてすっきりと見せてくれます。

まるでバレエシューズやカンフーシューズのような、他にはない独特の雰囲気を持ち合わせており、個性的なスタイルを好むファッショニスタから注目を集めています。

アッパー素材にはキャンバスやレザーが用いられることが多く、足馴染みが良いのも特徴です。そのミニマルなデザインは、モード系のコーディネートや、シンプルなスタイリングのアクセントとして効果的。

特に、ワイドパンツやロングスカートなど、ボリュームのあるボトムスと合わせると、足元の軽やかさが際立ち、バランスの良いシルエットを作り出せます。一般的なスニーカーとは一線を画すデザインなので、周りと差をつけたい、より先鋭的な薄底スニーカーを探している人におすすめの一足です。履き心地も軽やかで、素足に近い感覚を楽しめます。

adidas「Tokyo」

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via adidas

アディダスの「Tokyo(トーキョー)」は、1964年の東京オリンピックに向けて開発されたトレーニングシューズの復刻モデルや、その名を冠したヴィンテージランニングスタイルのスニーカーを指します。多くは70年代から80年代のランニングシューズに見られるクラシックなデザインを踏襲しており、薄型のミッドソールとグリップ力のあるアウトソール、ナイロンやスエードを組み合わせたアッパーが特徴です。

SambaやGazelleとはまた異なる、オーセンティックなランニングシューズの雰囲気が魅力で、レトロスニーカー好きにはたまらないディテールが詰まっています。細身のシルエットで足元をすっきりと見せつつ、適度なクッション性も備えているため、日常使いにも適しています。カラーリングも、当時のオリジナルカラーを再現したものや、現代的な配色にアレンジされたものなどがあり、選択肢も豊富です。

アディダスのヘリテージを感じさせる一足として、Blokecoreスタイルだけでなく、ヴィンテージミックスやシティボーイスタイルなど、幅広いコーディネートに取り入れやすいモデルです。知る人ぞ知る名作として、ファッション感度の高い層からの支持も集めています。

プーマ「Mostro archive」

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via Puma

プーマの「Mostro archive(モストロ アーカイブ)」は、1999年に登場し、2000年代初頭にカルト的な人気を博した「Mostro」の復刻モデルです。その最大の特徴は、アシンメトリーなベルクロストラップと、スパイクのような凹凸のある薄型ソール。未来的ながらもどこか有機的なデザインは、当時のファッションシーンに衝撃を与え、Y2Kファッションを象徴する一足として記憶されています。

近年、Y2Kリバイバルの大きな波とともに、このMostroもアーカイブモデルとして再評価され、復刻を望む声が高まっていました。そしてついに復刻を果たし、再びファッションシーンの注目を集めています。

その独特なデザインは、現代においても新鮮で、コーディネートに強烈な個性を与えてくれます。

特に、テック系のアイテムや、モード感の強いスタイリングとの相性が抜群です。薄底でありながら、足全体をしっかりとホールドするフィット感も魅力の一つ。

単なる懐かしさだけでなく、未来を見据えたデザインとして、今また新たなファンを獲得しています。人と被らない、エッジの効いた薄底スニーカーを探しているなら、Mostro archiveは有力な選択肢となるでしょう。

VANS「Super Low Pro」

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via VANS

スケートボードカルチャーを背景に持つVANS(ヴァンズ)からも、魅力的な薄底スニーカーがラインナップされています。その代表格が「Super Low Pro(スーパーロープロ)」です。

このモデルは、VANSの定番である「Authentic(オーセンティック)」や「Era(エラ)」といったクラシックモデルのシルエットをベースにしつつ、ソールをさらに薄く、全体のボリュームを抑えてロープロファイルに仕上げたデザインが特徴です。その結果、より足元がスッキリと見え、特に女性からの人気が高いモデルとなっています。

VANSならではのシンプルなアッパーデザインと、グリップ力のあるワッフルソールは健在で、履きやすさと耐久性も兼ね備えています。キャンバス素材が中心ですが、レザーやスエードを使用したモデルも展開されており、カラーバリエーションも豊富です。

スケーターファッションはもちろんのこと、カジュアルスタイル全般、さらにはきれいめなコーディネートのハズしとしても活躍します。

主張しすぎないデザインなので、どんな服装にも馴染みやすく、一足持っていると非常に重宝するでしょう。価格も比較的手頃なものが多く、気軽に薄底スニーカーを取り入れたい初心者にもおすすめです。

New Balance「RC42」

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via New Balance

近年、ライフスタイルスニーカーシーンで圧倒的な人気を誇るNew Balance(ニューバランス)からも、注目の薄底モデルが登場しています。それが「RC42」です。

このモデルは、ニューバランスの70年代のレーシングシューズのアーカイブからインスピレーションを得てデザインされており、クラシックなランニングシルエットと現代的なミニマリズムが融合した一足です。

薄型のソールでありながら、ニューバランスならではの快適な履き心地を実現するためのクッショニングも考慮されています。

アッパーには上質なスエードとナイロンメッシュを組み合わせ、通気性と耐久性を両立。Nロゴも控えめに配置され、全体的にクリーンで洗練された印象を与えます。そのため、カジュアルスタイルはもちろん、スラックスやシャツといったきれいめなアイテムとの相性も抜群で、大人の足元にも品良く馴染みます。

カラーリングも、ベーシックカラーや落ち着いたトーンのものが多く、上品なスタイリングを好む層から支持されています。これまでのニューバランスのイメージとは少し異なる、シャープでモダンな薄底スニーカーとして、新たな定番となる可能性を秘めています。

miumiu「Plume」

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via miumiu

ラグジュアリーブランドからも、トレンドを反映した魅力的な薄底スニーカーが登場しています。その中でも特に注目したいのが、miumiu(ミュウミュウ)の「Plume(プリューム)」スニーカーです。

このモデルは、バレエシューズのような繊細でフェミニンなデザインと、スポーティーなスニーカーの要素を巧みに融合させています。非常に薄いソールと、足を優しく包み込むような柔らかなアッパーが特徴で、まるで素足のような軽やかな履き心地を実現しています。

アッパー素材には、上質なナッパレザーやサテンなどが用いられ、ラグジュアリーブランドならではの高級感を漂わせています。シューレース部分には、ブランドロゴ入りのリボンが使われるなど、細部にまでこだわったディテールがmiumiuらしい遊び心を感じさせます。

フェミニンなワンピースやスカートとの相性は言うまでもなく、あえてカジュアルなデニムスタイルに合わせることで、上品なアクセントを加えることができます。

価格帯は他のスニーカーと比較して高価ですが、トレンドセッターとしての影響力は大きく、ファッション感度の高い女性たちから絶大な支持を得ています。特別な一足として、コーディネートを格上げしてくれる存在です。

薄底スニーカーを使ったコーディネート

薄底スニーカーの魅力は、その使いやすさにあります。ここでは、具体的なコーディネート例をいくつかご紹介し、その着こなしのポイントを解説します。

まず、トレンドの「Blokecoreスタイル」です。ヴィンテージ風のサッカーユニフォームやトラックジャケットに、色落ちしたストレートデニムを合わせ、足元にはアディダスのSambaやGazelleを選びます。

ポイントは、トップスとスニーカーの色味を合わせたり、ソックスを少し見せることで、こなれ感を演出すること。気取りすぎない、リアルなストリート感が鍵となります。

次に、「きれいめカジュアルスタイル」。ネイビーのブレザーに白のオックスフォードシャツ、ベージュのチノパンやスラックスを合わせ、足元にはオニツカタイガーのMexico 66やニューバランスのRC42を。

スニーカーの色は、ホワイトやグレー、ネイビーなどのベーシックカラーを選ぶと、全体の統一感が生まれます。レザー素材の薄底スニーカーなら、より上品な印象に仕上がります。

「フェミニンミックススタイル」もおすすめです。

フラワープリントのロングワンピースや、プリーツスカートといった女性らしいアイテムに、あえてプーマのSpeedcatやmiumiuのPlumeのようなシャープな薄底スニーカーを合わせます。甘さを抑えつつ、アクティブでモダンな雰囲気をプラスできます。スニーカーの色をワンピースの柄の色とリンクさせると、まとまりやすくなります。

最後に、「大人シンプルスタイル」。

上質なクルーネックニットに、ワイドシルエットのウールパンツを合わせ、足元はアディダスのTaekwondoやVANSのSuper Lo Proのようなミニマルなデザインの薄底スニーカーを。モノトーンやアースカラーで全体をまとめると、洗練された印象に仕上がり、大人の余裕を感じさせるスタイリングになります。

アクセサリーも控えめにすると、よりスマートで知的な雰囲気が演出できます。薄底スニーカーは、スタイルの系統を問わず幅広い着こなしに対応できる万能アイテム。コーディネートの引き算アイテムとしても、主役としても活躍してくれる存在です。

【2025トレンド解説】薄底スニーカー人気の理由を深掘り☆コーデや人気ブランドも総まとめ

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薄底スニーカーは魅力が満載

薄底スニーカーの再評価が進んでいるのは、単なるトレンドの浮上にとどまりません。厚底・ハイテクスニーカー全盛の時代を経て、ファッションの現場では「引き算のスタイリング」への関心が高まっています。

スタイリングのバランスを取るうえで、足元にボリュームを持たせず軽さや繊細さを出すことが、いま改めて価値ある選択肢となっているのです。

特にBlokecoreやY2Kリバイバルの流れでは、SambaやSpeedcatといった薄底の名作モデルが再浮上し、ファッション誌やスタイリストのコーディネートでも定番として採用されています。上品な抜け感、すっきりしたシルエット、そしてレトロでありながら現代的なムード。そんな魅力が詰まった薄底スニーカーは、今こそ一足手に入れておきたい存在です。

SNKRGIRL編集部
SNKRGIRL編集部
神戸・東京・ニューヨークのメンバーと共にグローバルに活動する編集部メディアチーム。

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