サイズ選びの基本と重要性
オンラインでスニーカーを選ぶ際、見た目やブランドのイメージだけで決めてしまうと、履いてから後悔することも少なくありません。スニーカー選びで最も重要なのは、「自分の足にフィットするかどうか」です。
足に合っていない靴は、見た目がどれだけ良くても、履き心地が悪くなり、足への負担にもつながります。
まずは、よくあるサイズ選びの失敗例を参考にしながら、正しいサイズ選びの大切さを押さえておきましょう。
スニーカー選びで起こりやすい失敗例
「お店で試着したときはちょうどよかったのに、自宅で履いたらきつく感じた」「長時間歩いたら足の指が痛くなった」――そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
こうしたトラブルの多くは、自分の足のサイズを正確に測らず、「いつもこのサイズだから大丈夫」と感覚だけで選んでしまったことが原因です。
さらに、ブランドやモデルによってサイズ感は異なるため、普段のサイズにこだわりすぎるとフィットしないことも。大切なのは、“自分の足に合ったサイズを正しく把握すること”です。
足のサイズを正確に測る方法
スニーカーを快適に履くためには、まず自分の足のサイズを正しく知ることが大切です。とくにネット通販では試し履きができないため、足の長さ(足長)や横幅(足幅)を事前に把握しておくことが、サイズ選びの失敗を防ぐ第一歩になります。
ここでは、自宅でできる足の測り方をはじめ、道具がなくても簡単に行える方法や、便利な計測ツールについてご紹介します。
足長・足幅の正しい測り方
「足長(そくちょう)」とは、かかとから一番長い指の先までの長さ、「足幅」は足の最も広い部分の横幅を指します。
測定には紙、定規、ペンを用意すればOK。まず紙の上に足をまっすぐ乗せ、かかとからつま先、そして幅の広い部分の両端をペンでマークします。その後、定規で長さを測れば、自分の足長と足幅がわかります。
より正確に測るためには、座った状態よりも、体重を均等にかけた「立った姿勢」での計測がおすすめです。
自宅でできる簡単な測定方法
「測るのは少し面倒…」という方でも心配いりません。簡単な方法であれば、5分もあれば自宅でサイズを確認することができます。
白い紙を床に置いて、その上に足をまっすぐ乗せ、輪郭をペンでなぞります。あとはその輪郭を定規で測るだけで、足長・足幅の目安がわかります。
忘れがちですが、左右の足でサイズに差がある人も少なくありません。できるだけ両足を測定し、よりフィットする方を基準に選ぶのがおすすめです。
ZOZOMATや計測ツールの活用
さらに高い精度で足のサイズを知りたい方には、専用の計測ツールの活用もおすすめです。中でも「ZOZOMAT(ゾゾマット)」は、足を専用マットに乗せてスマホでスキャンするだけで、足長・足幅はもちろん、足の形や角度など細かなデータまで確認することができます。
無料配布されることもあるため、気軽に試せるのも嬉しいポイント。取得したデータを活用すれば、通販サイトでも自分に合ったサイズを見つけやすくなります。
ブランド・モデルによるサイズ感の違い
スニーカーのサイズを選ぶ際に意識したいのが、「ブランドごとのサイズ感の違い」です。
同じサイズ表記でも、ブランドやモデルによってフィット感が異なるのはよくあること。その理由のひとつが、「靴型(ラスト)」と呼ばれる、足型の設計です。加えて、素材やデザインの仕様も影響してきます。
ここでは、代表的なスニーカーブランドの傾向や、海外サイズとの違いについてわかりやすく解説します。
ブランド別に異なるラスト(靴型)の特徴
スニーカーの履き心地は、ラスト(靴型)によって大きく左右されます。各ブランドにはそれぞれ特徴があり、同じサイズ表記でもフィット感が異なることがあります。
たとえば、ナイキ(NIKE)は全体的に細身で、甲が低めの設計が多く見られます。普段より0.5cm上のサイズを選ぶ方も少なくありません。
アディダス(adidas)は、ナイキに比べてややゆとりのある設計が多い傾向ですが、モデルによってサイズ感にばらつきがあるため、商品ページやレビューのチェックが重要です。
ニューバランス(New Balance)は、足幅のバリエーションが豊富なブランド。ワイドサイズ(2E・4E)も展開されており、足幅の広い方でも快適に履けるモデルが揃っています。
コンバース(Converse)のオールスターは細身のシルエットが特徴で、長時間履く場合にはワンサイズ上を検討するのもおすすめです。
日本サイズと海外サイズ(US/UK/EU)の違い
国内ブランドでは「cm表記」が一般的ですが、海外ブランドではUS・UK・EUといったサイズ表記が使われています。慣れていない方にとっては少しわかりづらいかもしれません。
USサイズは日本サイズよりもおおよそ1cmほど大きめに設定されており、UKサイズはそれよりもやや小さめ。EUサイズは「40」や「41」のような数値で表されるため、換算表を確認しないと迷いやすいポイントです。
たとえば、日本サイズの「24.0cm」は、USサイズで「7」、UKサイズで「5.5」、EUサイズで「38」が一般的な目安です。ブランドによっては公式サイトにサイズ換算表が掲載されていることもあるので、購入前に必ず確認しておきましょう。
足の形状とフィット感をチェックする
足のサイズが同じでも、形状やバランスは人それぞれ異なります。そのため、足長だけでスニーカーを選ぶと、思わぬフィット感の違いが生じることも。
自分の足のタイプを把握しておくことで、スニーカー選びがよりスムーズになり、履き心地の満足度も高まります。ここでは、足先の形や、足幅・甲の高さに合わせた選び方のポイントをご紹介します。
足のタイプ(エジプト型・ギリシャ型など)に合う形とは
足のつま先の形には大きく分けて、「エジプト型」「ギリシャ型」「スクエア型」の3タイプがあります。
エジプト型は親指が一番長く、日本人に最も多いタイプです。このタイプには、つま先にゆとりのあるラウンドトゥのスニーカーがフィットしやすい傾向にあります。
ギリシャ型は人差し指が最も長い形で、つま先がやや細めのスニーカーでも快適に履ける場合が多く、ナイキのエアマックスシリーズなどが好まれることも。
スクエア型は指の長さがほぼ同じで、幅広タイプのスニーカーやスクエアトゥのデザインが足にフィットしやすいとされています。足先の圧迫感を避けたい方にもおすすめです。
足幅・甲の高さ別に気をつけたいポイント
足幅や甲の高さも、快適な履き心地を左右する重要な要素です。
足幅が広い方や甲が高い方は、細身のスニーカーを選ぶと窮屈に感じることがあります。たとえば、ナイキやコンバースの一部モデルはタイトな設計が多いため、足幅が広い方にはニューバランスの「574」シリーズや、アシックスの「GEL」シリーズなど、ゆとりのあるモデルがおすすめです。
逆に足幅が狭い方は、足の中で動きすぎてフィット感が損なわれる場合があるため、靴ひもでしっかり調整できるモデルが安心です。
また、甲が高い方には、アッパー素材に柔軟性のあるスニーカーを選ぶことで、圧迫感を抑えながら快適に履くことができます。
オンライン購入時の注意点とコツ
スニーカーをネットで購入する際は、実際に試着ができないからこそ、サイズ選びに慎重さが求められます。とはいえ、いくつかのポイントを押さえるだけで、サイズミスのリスクを大幅に減らすことが可能です。
ここでは、返品・交換の条件確認や、試着サービスの活用方法など、オンライン購入で気をつけたいポイントをまとめてご紹介します。初めてネットでスニーカーを買う方にも役立つ内容です。
サイズ交換・返品の条件をチェック
ネットでスニーカーを購入する際には、商品ページやショップの利用規約に記載されている「返品・交換対応の可否」を必ず確認しておきましょう。
多くの通販サイトでは、「室内での試し履きのみであれば返品OK」というケースが一般的ですが、「タグを外すと返品不可」「商品箱がないと受付不可」など、細かい条件が定められていることもあります。
特にセール品やアウトレット品は、返品対象外となる場合が多いため注意が必要です。
Amazonや楽天市場の一部ショップでは、「サイズ交換1回無料」といった独自のサービスを実施していることもあるので、事前にチェックしておくと安心です。
実店舗での試着・オンライン試着サービス
サイズ選びに不安がある方は、実店舗で試着をしてからネットで購入するのもひとつの方法です。実際に足を通してみることで、フィット感や履き心地が明確になります。
また、最近では自宅にいながら足の形を測定できるオンライン試着サービスも充実してきています。「バーチャル試着」「足の3Dスキャン」など、スマホひとつで利用できるツールも増加中です。
ナイキやニューバランスの公式オンラインストアでは、足のサイズや特徴を入力すると、推奨サイズを提案してくれる機能が用意されています。こうしたサービスを活用すれば、オンラインでも安心して自分に合う一足を見つけることができます。
正しいサイズ選びで快適なスニーカーを見つけよう
スニーカー選びでは、見た目のデザインだけでなく、「サイズが自分の足に合っているかどうか」も大切な判断基準です。
足の形状やブランドごとのサイズ感の違いを理解することで、自分にぴったりの一足に出会える可能性がぐっと高まります。
また、オンラインで購入する場合でも、足のサイズをしっかり測っておくことや、返品・交換の条件を確認しておけば、失敗のリスクは大幅に軽減できます。
お気に入りのデザインとともに、「履き心地の良さ」も大切にした一足を見つけてみてください。