米コンバース社倒産直後、引き取った在庫約23,000足と日本の代理店に残っていた在庫約7800足の、計約30,000足もの在庫を保持していたといいます。
倒産前からかき集めた在庫は単独ではさばききれなかった為、全国にある業者に販売。
「なかなか見つけられないコンバースは柿本さんに聞いたらある」
在庫確保に苦しむ業者は、柿本商店へ次々と問い合わせする様になりました。
また、当時国内でのコンバース販売価格が、通常の2倍以上の値段となる15,000円まで高騰していた中、柿本商店では倒産以前よりも2000円ほど高く設定していたとはいえ、7800円ほどで販売。
その事も、取引のあった業者の中では随分と喜ばれたそうです。
こうして、柿本商店は靴販売の業者の間で広く知られる様になりました。