メンズモデルとウィメンズモデルの違いを徹底紹介｜スニーカー選びのポイントを専門家が解説

スニーカーのメンズモデルとウィメンズモデルの主な違いとして、ウィメンズモデルはメンズモデルに比べて横幅が狭く、足の甲も低い設計となっています。

これは、女性の足の特徴である華奢さや低い甲高に合わせて設計されています。

女性の足と男性の足では、骨の大きさや間接の可動域が異なるため、同じサイズでも足入れ感や大きさに違いがあるためです。

特に、足囲“ソクイ”（足幅と甲の高さ）と、かかとの大きさの2つが大きな違いです。

女性の足は、足幅が狭いのと男性に比べてかかとが小さいので、その骨格の差を補うために

を経由した足裏からの着地角度の構造が異なっています。

近年のパフォーマンスシューズに関しては、ウィメンズモデルとメンズモデルのサポート感とフィット感は履いた瞬間にわかるくらい、設計に差別化が図られています。

そもそも男女の骨格の違いから、

特に股関節の大きさ（股関節の角度）に違いが見え、着地する足首の角度に影響があります。

その事からウィメンズモデルでは、内側のミッドソールを深く設計し、角度をつけてあるため安定感が増しています。

男性が、ウィメンズモデルを履くと足首内側が落ちすぎて窮屈感を感じやすく履きにくい仕様に仕上がっています。

各メーカーから発売されているウィメンズモデルは、メンズモデルとほぼ同じ見た目ですが、約1cm小さめに作られていると言われています。

縦幅はメンズモデルの方が縦の長さが短く、ウィメンズモデルの方が縦が長くなっています。

ナイキでは、同じモデルやデザインのスニーカーでも、メンズとウィメンズの両方でサイズを展開しており、ウィメンズモデルでも、22.0㎝～30.0㎝前後までサイズ展開があります。

ジョーダンシリーズなどでは、モデル名の後に「GS」が入っていると「ガールズサイズ」という意味で同じウィメンズモデルになります。

メンズモデルとウィメンズモデルには、それぞれのサイズチャートが存在しています。

今回はナイキのサイズチャートを例に、その違いをご紹介します。

メンズモデルのナイキサイズチャート

・メンズのサイズチャートは、足の長さを基準にしています。
・メンズのスニーカーは、一般的に幅広いサイズがあります。

ウィメンズモデルのナイキサイズチャート

・ウィメンズのサイズチャートは、メンズよりも小さいサイズから始まり、足の長さと幅を考慮しています。
・ウィメンズのスニーカーは、一般的にメンズよりも幅が狭いことがあります。

各ブランドのサイズガイドを確認し、自分の足に合ったサイズを見つけるのがポイント。

また、国や地域によってもサイズ表示が異なることがあるので、国際的なサイズ変換表を参考にすることもおすすめです。

平均的な男性の骨格は、通常、女性に比べて大きく、より筋肉質。

男性の骨盤、足、脚の骨の大きさや形状に反映されます。

女性の骨盤は通常、男性に比べて広く、骨の構造が異なります。

この違いにより、女性の足のアーチ（足の曲線）や歩行パターンも男性と異なります。

また、女性の足は通常、細長い形状をしており、男性の足と比べて幅が狭くなります。

そのため、スニーカーをメンズとウィメンズに分けて設計することは、性別に合わせた適切なサポートと快適性を提供するために重要になってきます。

女性は骨盤が広いため、脚がより内向きになりやすいことがあり、この特徴は歩行やランニング時に足への負担に影響を与えます。

男性の足は通常、足底により多くの圧力がかかる傾向があり、それに合わせてスニーカーのクッションやサポートが設計されています。

女性の足では、特にアーチのサポートが必要なことが多いため、女性向けのスニーカーはそのニーズに合わせて設計されています。

ウィメンズモデルを男性が履くときのポイント

via SBD

近年、スニーカー業界ではウィメンズモデルのデザインや展開が充実してきています。

そのため、男性がウィメンズモデルを選ぶケースも増加中。特に、ウィメンズ限定モデルで魅力的なデザインやカラーが展開されている場合、メンズサイズがなくても挑戦する価値があります。

しかし、ウィメンズモデルには特有のサイズ感や構造があるため、選ぶ際には注意が必要です。以下に、快適かつおしゃれに履くためのポイントをご紹介します。

サイズ選びの注意点

ウィメンズモデルはメンズモデルと比べて足幅が狭く、甲も低めに設計されていることが一般的です。

そのため、通常のサイズ選びでは合わない可能性があります。メンズがウィメンズモデルを履く場合、1～1.5サイズ大きめを選ぶことで、より快適なフィット感が得られるでしょう。

また、試着できる場合は必ず歩き心地やフィット感を確認することをおすすめします。

デザインとスタイリングのコツ

ウィメンズモデルはカラーバリエーションが豊富で、華やかさや個性を感じさせるデザインが多いのが特徴です。

メンズが取り入れる際は、シンプルなカラーやミニマルなデザインを選ぶと、コーディネートに取り入れやすくなります。一方で、アクセントとして派手なカラーやディテールを選ぶのも、コーデ全体にインパクトを与える方法です。

特に、近年はジェンダーレスなスタイリングが注目されており、ウィメンズモデルを選ぶことでトレンド感のある着こなしが可能になります。

メンズモデルを女性が履くときのポイント

via Nike

近年、女性がメンズモデルのスニーカーを選ぶことも増えています。

ユニセックスやジェンダーレスなファッションが注目される中、メンズモデルならではの独自のデザインや快適なフィット感が魅力です。

ただし、サイズ感や形状にはいくつかの注意点があるため、自分に合った一足を見つけるためのポイントを押さえましょう。

サイズ選びの注意点

メンズモデルは、足幅が広く甲が高めに設計されていることが多いため、女性が履く際にはサイズ感が重要です。

通常、女性がメンズサイズを選ぶ場合は、1〜1.5サイズ小さめを選ぶとフィットしやすくなります。

また、試着の際には、靴下の厚さや履き心地も考慮するとさらに快適です。

デザインとスタイリングのコツ

メンズモデルは、シンプルで落ち着いたカラーや、ボリューム感のあるデザインが特徴です。

これらは、カジュアルなコーディネートに合わせやすく、全体にバランスを加える効果があります。

また、あえてオーバーサイズを選び、トレンド感のあるストリートスタイルに取り入れるのもおすすめです。

さらに、メンズモデルを取り入れることで、女性らしいアイテムとミックスした新しいスタイルを楽しむことができます。

ここからは、SNSで「ウィメンズを履いている男性」「メンズを履いている女性」のリアルな声をご紹介します。

ウィメンズの、AJ1(エアジョーダン1)。

マイサイ＋0.5cm(27.0→27.5)です。

このミントカラーが激ウィメンズっぽいんですが、黒いレースと黒いパンツで、なんとかメンズ感出していますw

今んとこ他の男性とカブらなくて良きです。#nike #ジョーダン #スニーカー pic.twitter.com/ekptRKOyed

— フレア637@主観スニーカー品評 (@flare637) September 6, 2021

ウィメンズ作りちっちゃいことあるから実店舗で履くのが1番よ〜
あと靴のメーカーによっても全然サイズ違うし、同じメーカー内でもウィメンズとメンズで元の型が違うとサイズも全然違う
ナイキのテックヘラってやつのウィメンズちっちゃくて普段24cmだけど店舗で試着したら25.5cmがジャストだった

— しま (@_s_m_2_) November 12, 2024

SONGSでHISASHIが履いてたAJ1は10/15に再販
6センチ盛れるから買う人多そう
ウィメンズだけど29センチまで展開されてたすよ。普段NIKEのメンズ買う人はハーフからワンサイズあげればいいと思います‼️#GLAY #HISASHI https://t.co/SWQJCxJ6h6 pic.twitter.com/tXrskAUnsp

— ケースケ (@KEI_MONKEY) October 10, 2024

今日NIKEのエアフォース1買ったんだけど、試し履きの時にサイズが合わなくて、、、というか横幅狭すぎて、サイズアップしたらなんとか履けた。
NIKEの靴ってこんなんだっけと思いながら、
家に着いて確認したらウィメンズ用だった　笑

まぁかっこよかったので問題なし#Nike

— よう (@yoblog0701) November 3, 2024

NIKEのウィメンズ向けスニーカー、レビューでワンサイズ大きめを買うといいってあったのその通りにしたらピッタリで、今回メンズのも似たようなレビュー付いてたから同じサイズ買ったのにメンズの方は履いてみたら若干デカい…客観的にみたら「そらそうよ」ってなるかもしれんけど、罠すぎる

— プペポ(5y♀)発達垢 (@papipu0321) September 9, 2024

同じ25.0cmでもメンズとウィメンズでは作りが違うこともあり、サイズが同じだから変わりないだろう…とオンラインで買ったら失敗したという声も。

そもそもの作りが異なるだけでなく、モデルによってサイズ感が違うメーカーもあるため、ウィメンズを男性、メンズを女性が履くときは、できるだけ試着した方がよいでしょう。

適正なサイズ感とは、つま先に少し余裕（自分の手の親指を横にした幅が目安）を持たせるようにしましょう。

スニーカーのつま先にあるスペースは「捨て寸」と呼ばれており、この「捨て寸」があると歩行時に歩きやすくなるという効果があります。

フィット感とは、「シューズが足に吸い付いているか」が重要になってきます。

歩いたときにつま先が圧迫されるような感じがしたり、歩行時にかかとが浮いてしまうなど、フィットしていないと怪我をしやすくなります。

自分にピッタリのスニーカーサイズのことをジャストサイズと言います。

スニーカーのサイズは、実際の足の長さに合わせるべきです。

通常、足長よりも1〜1.5cmほど大きいサイズを選ぶことを推奨します。

これにより、足に余裕が生まれ、歩行時の快適さが向上します。

ジャストサイズを見つけるためには、以下のポイントに注意しましょう：

＜ジャストサイズを見つける方法＞

①実際の足長よりも1〜1.5cmほど大きいサイズを選びます。余裕があると歩行時に快適です。

②靴を履いた状態で、足の指が動ける程度が適切なサイズ。つま先に1cm未満の余裕があればジャストサイズです。

③足の幅が一番広い部分できつくないか（足に沿うようにアッパーが乗っているか）を確認します。

④履き口がくるぶしに当たらないか確認します。

⑤甲部分がフィットし、足が靴の中で滑らないかを確認します。

⑥サイズを測るには、かかとから足の指の一番長い部分までの長さを測ります。

これらのポイントを意識することで、最適なシューズのサイズを見つけることが可能です。

もちろん、好きなスニーカーを履いていただきたいですが、履きやすさや快適性を追求していただきたいのも事実です。

スニーカーを履いた際、足の指が自由に動けることを確認してください。

つま先には1cm未満の余裕があると、ジャストサイズです。

足が締め付けられず、窮屈ではないことが最重要です。

サイズが緩すぎると逆に疲れるので、自分に合ったサイズを選ぶことは大切です。

足の幅が最も広い部分で、スニーカーがきつくないか確認してください。

また、甲部分がしっかりとフィット（足にアッパーが沿っている）していることを確認し、

足にストレスが無くサポートされている感覚を見つけてください。

スニーカーを履いた際、履き口がくるぶしに当たったり、かかとや足首が痛くならないか確認します。

靴が適切に足に合っていると、長時間の着用でも不快さを感じにくく、疲れにくくなります。

スニーカーは用途に合わせて選択します。

街履きというジャンルは無く、基本的にはスポーツカテゴリーに準じて設計されています。

スポーツやアウトドア活動で使用する場合は、特定のスポーツや活動に適したデザインや機能を備えたスニーカーを選んでください。

例えば、ランニング、バスケットボール、ウォーキングなどの活動に適したスニーカーがあります。

履きたいスニーカーを調べることによって、そのスニーカーが持つサポート力と快適さを手に入れる事が可能です。