【CO.JP (コンセプトジャパン)】歴代モデル1位決定戦とアーカイブ展で盛り上がる日本限定モデルの祭典

【CO.JP (コンセプトジャパン)】歴代モデル1位決定戦とアーカイブ展で盛り上がる日本限定モデルの祭典 via SNKRS
CO.JP (コンセプトジャパン, コンセプトオブジャパン)という日本限定プロダクトが、Nikeスニーカーの中にあるのはご存知でしょうか?

既存のスニーカーモデルに新たな素材やカラーを取り入れ、魅力的なデザインに仕上げた日本発信のスニーカーのこと。アメリカだけでなく「世界にスニーカーカルチャーを浸透させるきっかけになった」とも言われています。

そんな CO.JPの歴代モデル1位を決めようというイベントがこの度Nike公式アプリSNKRSで開催され、同時にAtmosやUndefeatedなどのNikeやCO.JPともゆかりの深いショップでも実際のモデルが回顧できる展示が行われていましたらので、それぞれご紹介します。

CO.JPについて

1990年代の終わり頃~2000年代初頭、スニーカー業界、特にナイキは、ある種の進化を遂げていました。

ジョーダン・ブランドは圧倒的なレトロ・ラインを拡大しあらゆる種類のアップデート版を復活させ、当時 "新興" だったNike SBは、アイコニックなダンクのシルエットをスケートシューズに進化させる挑戦を始めていました。

そして日本では、「CO.JP aka "コンセプト・ジャパン"」という日本限定プログラムとしてトレンドセッターとなるようなスニーカーモデルをリリースし始めていました。

1999年の7色のオリジナルカラーのダンクに始まったこの企画は、既存モデルに新しいマテリアルやカラーウェイを加えて常に刺激的で魅力的なプロダクトであり続けた。(atmos公式)

Nike CO.JP Event at atmos_archive_post on the wall

日本が世界に誇る「日本発のスニーカー」がこの「CO.JP」なのです。

CO.JP 記念イベントについて

CO.JPはアーカイブ展を東京にあるゆかりの深いショップにて開催。

atmosやUndefeatedでのアーカイブ展では、店舗の入り口がシューボックスの一部のようなディスプレイとなっていたり、展示をしている各店舗にはそれぞれの歴代コラボレーションモデルのスニーカーが並べられていて、日本のストリートウェアカルチャーとナイキの歴史を巡ることのできる貴重な回顧展となっています。

また、Nikeのアプリ「SNKRS」でも、歴代1位のCO.JPモデルを決める総選挙を開催!

トーナメント形式で、好きなモデルをそれぞれ選んでいくといったイベントもファンには楽しい催しも開かれています。

atmos's exhibition (2000~2003)

nike_concept_jp_event_atmos_air_rift_b_2000 Air Rift B 2000
nike_concept_jp_event_atmos_air_footscape_leather_2001 Air Footscape Leather 2001
nike_concept_jp_event_atmos_dunk_low_2002 Nike Dunk Low 2002
nike_concept_jp_event_atmos_air_burst_2002 Air Burst 2002
nike_concept_jp_event_atmos_air_epic_2002 Air Epic 2002
nike_concept_jp_event_atmos_footscape_2002 Air Footscape 2002
nike_concept_jp_event_atmos_air_max_95_2002 Nike Air Max '95 2002
nike_concept_jp_event_atmos_air_rift_b_2002 Nike Air Rift B 2002
nike_concept_jp_event_atmos_air_super_fly_2002 Nike Air Super Fly 2002
nike_concept_jp_event_atmos_air_super_fly_canvas_2002 Nike Air Super Fly Canvas 2002
nike_concept_jp_event_atmos_air_trainer_huarache_2002 Nike Air Trainer Huarache 2002
nike_concept_jp_event_atmos_air_woven_2002 Nike Air Woven 2002
nike_concept_jp_event_atmos_air_woven_black_2002 Nike Air Woven 2002
nike_concept_jp_event_atmos_wmns_air_woven_white_2002 Nike WMNS Air Woven 2002

SNKRSアプリでのトーナメント総選挙について

ナイキのアプリ「SNKRS」で、1990年代末〜2000年代初頭に製作された CO.JP企画のスニーカー16足が選出され、その中で一番人気となるモデルをユーザーからの投票で決めるトーナメント形式での総選挙を開催しています。

WMNS Air Rift, WMNS Air Chukka Mocなどのウィメンズの人気モデルから、Air Footscape Leather や Air Force 1 "Sakura"などの16足がノミネートしており、優勝したモデルは今後復刻リリースされるのではないかと、マニアやコレクターの間で話題のようです。

現在、第1回戦が終了し結果は以下の通り。

アーカイブ展の店舗リスト

東京にあるNikeとCO.JPにゆかりの深い各ブランドやスニーカーショップにて、その歴史を回顧できるようなアーカイブ展を各店舗内の特設スペースにて開催。

開催ショップは以下の通り:

  • アトモス千駄ヶ谷が8月19日〜25日
  • BEAMS 原宿:8月18日〜31日
  • UNDEFEATED原宿:8月23日〜31日
  • Xgirl原宿:8月23日〜31日
  • KITH トウキョウ:8月24日〜31日
  • Sneakersnstuff Tokyo CAFE:8月22日〜31日

他1店舗

atmos 千駄ヶ谷店では、ランニングシューズをベースにしたものが多く並ぶCO.JPモデルが、Undefeated原宿ではDunkを中心にしたCO.JPモデルが、BEAMS原宿ではAir Huarache Lightの復刻をはじまりとした数々の過去の名作が、Xgirl原宿では2003年の発売当時行列ができ即完売となったチェック柄のBlazerなどの懐かしい人気モデルが、それぞれ展示されていて、ファンにはたまらない内容に。

東京のスニーカーショップを巡ると同時に、Nikeと各ブランドの歴史、そしてCO.JPを通して日本のファッションブランドがいかに素晴らしいスニーカーを世界に向けて輩出してきたのかを改めて実感し、日本人であることを誇りに思える素晴らしい内容となっています。

 

 

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海外のスニーカーヘッズからの反応

「CO.JP」という表記は、日本のウェブサイトであることを表すドメインでも知られていて、日本でしか手に入らないということをさりげなく示すこうした"掛け言葉"のようなネーミングにもセンスを感じる、特別なプロダクトシリーズ。

スニーカーカルチャーの本場アメリカでも、その評価は高く、発売当時多くのファンを夢中にさせました。

The dunk co.jp is the earliest memory I have of exclusive releases in Japan. In fact dunks were almost exclusively sold in Japan when they retroed for the first time in 98 I think. I think some of the best color ways are those that were released in Japan. In the states the “be true to your school” college colors from 85 were retroed.The Sakura AF1 are my favorite. (comment by @mrcalderon)

"ダンクが僕にとってはCO.JPの最初の思い出だね。事実、98年かそれくらいに復刻した時は全て日本限定で発売されてたよね? 僕にとって最高のカラーウェイのいくつかは日本リリースのものなんだ。アメリカでは85年の“be true to your school”がレトロで人気だけど。(このCO.JPシリーズでは) サクラのエアフォース1が僕のお気に入りだよ。"

 

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アメリカと日本は、スニーカーやストリートウェアにおいての文化的な影響という点で、常に絡み合った共生的な関係にあったという背景からも、CO.JPという企画は非常に理にかなっていたものといえます。

日本のスニーカーファンは、早くからエアマックス95を愛用していましたし、ナイキSBが誕生するずっと前からダンクも履いていました。

そんな日本はスニーカーカルチャーの"Hot Spot (ホットスポット)"であり、ナイキにとっては、日本限定の商品を発売して、ファンをさらに拡大し、盛り上がっているスニーカーシーンに向けて、デザインやカラーウェイを試す絶好の場所だったのかもしれません。

結果、コンセプト・ジャパンという企画による日本市場限定のレアなスニーカーのコレクションは、アメリカのスニーカーヘッズを唸らせました。

インターネットが今ほど普及していなかった時代、CO.JPはアメリカのスニーカーヘッズにとっては「知る人ぞ知る」存在。

スニーカーを手に入れるためには、時には"クリエイティブな裏技"を駆使しなければなりませんでした。そんな"スニーカーハンティング"は事実上、世界中に広がり、スニーカーカルチャーを世界に浸透させることに「CO.JP」は貢献することとなりました。

X-Girl × Nike WMNS Blazer Mid CO.JP

XGirl_Nike_Blazer Mid_CO.JP_1 CO.JP展より
XGirl_Nike_Blazer Mid_CO.JP_2 CO.JP展より
品番:308311-261 & 308311-001
リリース日 2003年

Air Footscape Leather CO.JP

品番 609060-131
リリース日 2001年

Air Force 1 CO.JP “Sakura”

品番 309360-001
リリース日 2005年

Dunk Low CO.JP

品番 630358-741
リリース日 1999年

Air Force 1 CO.JP atmos

品番 630033-044
リリース日 2001年

Dunk Low CO.JP Beast Pack

品番 312919-001
リリース日 2006年

Air Max 1 B “Storm”

品番 302740-081
リリース日 2002年

Air Max 90 “Escape/逃”

品番 305209-101
リリース日 2002年

Dunk Low Un-Tiffany

品番 309431-903
リリース日 2006年

Elite VNTG NRG

品番 535654-333
リリース日 2012年

Dunk High PRM

品番 305808-771
リリース日 2003年

Blazer Mid Supreme Perf TZ

品番 358900-001
リリース日 2009年

Wmns Air Chukka Moc “Urban Night Pack”

品番 325323-261
リリース日 2008年

Wmns Air Rift CO.JP

品番 609044-042
リリース日 2002年

Lava Dunk “Athletics Far East”

品番 434722-200
リリース日 2010年

Air Zoom Seismic B

品番 679045-131
リリース日 2000年

Air Force 1 PRM

品番 312945-011
リリース日 2006年

SNKRGIRL編集部
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神戸・東京・ニューヨークのメンバーと共にグローバルに活動するメディアチーム。

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