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Nikeロゴ 【スウッシュ(Swoosh)】にまつわる深イイ話

初めフィリップ・ナイトは、印刷の都合で早くロゴを決める必要があったため、キャロライン・デビッドソンの提出したロゴがどれも気に入らなかったものの、しぶしぶこのスウォッシュ・ロゴを選択したといいます。「今はこれが最良のデザインとは思わないが、時間がたてば馴染むに違いない」と。

Nike (ナイキ)のロゴマークは「スウッシュ」と呼ばれ、勝利の女神ニケの彫像の翼をモチーフとしています。スウッシュ(Swoosh)とは「ビューンと音をさせる」という意味の英語。躍動的でスピード感溢れるロゴであります。

ロゴの制作者は、当時ポートランド州立大学でグラフィックデザインを専攻していたキャロライン・デビッドソンという女子大学生。スウォッシュは彼女がデザインしましたもの。スポーツシューズブランドらしいコンセプトと、勝利の女神ニケの意味を上手く合致させている、シンプル且つ黄金比(人間にとって最も安定し美しいとされる比率)に基づいた美しいロゴマークに仕上がっています。

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ナイキ・ロゴのデザイナー:キャロライン・デビッドソン(写真引用:designindaba.com – Meet Carolyn Davidson, the woman behind the iconic Nike Swoosh)

キャロラインは「1時間2ドルでデザインの仕事をしないか?」とフィリップ・ナイトが声をかけられます。この時最終的にナイキがキャロライン・デビッドソンに支払った報酬は35ドル日本円にして大体5000円弱といったところです

ただ、初めフィリップ・ナイトは、印刷の都合で早くロゴを決める必要があったため、キャロライン・デビッドソンの提出したロゴがどれも気に入らなかったものの、しぶしぶこのスウォッシュ・ロゴを選択したといいます。
「今はこれが最良のデザインとは思わないが、時間がたてば馴染むに違いない」と。

その後、大学を卒業したキャロライン・デビッドソンは個人事務所を開き、引き続きナイキの広告デザインを手がけていましたが、ナイキがどんどん業績を上げ仕事量が爆発、彼女だけでは手に負えないほどになってしまいました。そこで、彼女はナイキの仕事を別の広告代理店に渡し、全てのナイキのデザイン業務から手を引きます。

その後、既にグローバル企業として成長したナイキ。そんなナイキの創設者フィリップ・ナイトが、12年後、キャロライン・デビッドソンを食事に誘います。

食事の目的は、キャロライン・デビッドソンへの感謝の気持ちを伝えることでした。
ナイキからはさらにサプライズプレゼントまで用意されていました。
一つは、「自分がデザインしたスウッシュが刻まれたダイヤのついた金の指輪。
もう一つは「ナイキ社の株」でした。

キャロライン・デビッドソンがナイキから送られた金のスウッシュ・リング(指輪)
キャロライン・デビッドソンがナイキから送られた金のスウッシュ・リング(指輪)(写真引用:OregonLive.com – Creator of Nike’s famed Swoosh remembers its conception 40 years later)

ダイヤの指輪と大企業へと成長したナイキの株!?

キャロライン・デビッドソンはこの時のことをこう話します。
「私のデザインの報酬には十分すぎるもの

「いつまで経っても絶対見飽きることはないと思うわ」

ナイキにしてみれば、約5,000円で手に入れたブランドロゴが、世界企業へと成長させたと言っても過言ではないロゴ「スウッシュ(Swoosh)」なので、訴訟を避けたのでは?とも考えられなくもないですが、常にイノベーションを意識しむしろイノベーションにも重きをおいた商品開発を元に数々の名作を作ってきたナイキが、クリエイターへ敬意を表するのは当然の姿勢だと思います。その粋な計らいが格好いい深イイ話ですね!

 

脚注 / Reference:
ロゴデザ:ナイキのロゴに隠された知られざる意味と制作費について

写真参照 / picture reference:
Design Indaba : Meet Carolyn Davidson, the woman behind the iconic Nike Swoosh
DNAMAG : The Mother of the Nike Swoosh

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