日本が誇るスポーツブランド“Asics(アシックス)”。
今では世界で愛されているAsicsですが、その歴史は古く、多くの努力とひらめきがありました。
今回は、Asicsの歴史についてと、Asics人気のシリーズを紹介します。
Asicsを手掛ける“株式会社アシックス”は、1977年に「オニツカ株式会社」と、スポーツウエア販売の「株式会社ジィティオ」、ニットウェア販売の「ジェレンク株式会社」の3社が、対等合併することで誕生しました。
オニツカタイガーは、1949年に鬼塚喜八郎氏が設立したブランドで、現在はAsicsのブランドのひとつとして展開。
Asicsはランニングやウォーキング、トレーニングに向いたスニーカーを、オニツカタイガーはライフスタイルでオシャレに履けるカジュアルなスニーカーを中心としています。
選手の足をよく見よ!【オニツカタイガー】誕生の秘密 徹底した「頂上作戦」が生み出した伝説のシューズたちとは
Asicsという社名の由来は、古代ローマの詩人“ユウェナリス”が残したラテン語の句「Anima Sana in Corpore Sano」の頭文字をとったもの。
「もし神に祈るならば、健全な身体に健全な精神があれかし、と祈るべきだ」という意味で、言葉自体が経営理念として掲げられています。
日本の技術力の高さやコストの低さに着目していたNikeの創業者フィル・ナイト氏は、1962年11月卒業旅行で訪れた神戸でオニツカタイガーに出会い、鬼塚喜八郎氏に直談判することで米国西部での販売代理店契約を結びます。
帰国後、フィル・ナイト氏は恩師でもあるビル・バウワーマン氏とBRS社を設立し、アメリカ人向けの機能やデザインをオニツカ株式会社に提案し、それを製品化するという密な連携をとっていました。
10年後、互いに感じていた問題点を考え、契約を解消。
デザインを巡ってBRS社がオニツカ社を提訴するなど大きな問題に。
結果、オニツカ社が商品名をタイガーコルテッツからタイガーコルセオへ名称変更することで和解となりました。
Asicsの歴史上で、転換点となったシューズがあります。
Asicsのひらめきが製品化された、伝説のシューズを見てみましょう。
オニツカ株式会社としての最初のスニーカーはバスケットボールシューズでした。
当時は製造が難しいと言われていたたバスケットボールシューズを、鬼塚喜八郎氏の熱い思いで製品化。
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1950年に誕生した吸着盤型バスケットボールシューズは、夕飯にタコの酢の物を見て思いついたという奇想天外な逸話が残っています。
1953年、日本の運動会で座敷足袋が活用されていたことから、マラソンタビが誕生。
座敷足袋をベースに、耐久性や走りやすさなど、マラソン向けの機能を備えた伝説のシューズです。
その後、マラソン・駅伝専用シューズ「タイガー印 マラップシューズ」など、走りやすさを追求した新作が誕生しています。
現在のレスリングシューズの原型でもあり、Asicsを代表する競技シューズとして世界中で実績を残したレスリングシューズ。
アッパーにナイロン素材を使用し、スリップ防止効果の高いソールを採用、デザイン・機能ともに今までにないシューズとして歴史に名を残しています。
1960年、マラソンをする上で避けて通れなかった、マメができるという既成概念を打ち破ることとなった伝説シューズ。
自動車の水冷式エンジンにヒントを得て様々な実験を繰り返し、靴の爪先とサイドに穴を開ける“ふいご原理”でマメの発生を最小限に抑えることに成功しました。
トレンドとしても注目されているAsicsから、人気のシリーズを紹介します。
Asicsを取り入れたいけれど、どれを選んでよいかわからないという人はぜひ参考にしてください。
Asicsのアイコンモデルとして絶大な人気を誇る“GEL-LYTE”は、Asicsの技術がふんだんに使われているモデルです。
2分割したスプリットタンが特徴で、衝撃緩衝性に優れたGEL LYTE Ⅲや、ベロとアッパーを一体化したモノソック構造で履き心地抜群のGEL LYTEⅤなど、人気のモデルを多く展開しています。
Asicsの技術が集結したといっても過言ではないシリーズ。
ランニング初心者からフルマラソン完走を目的とする人まで幅広く活躍し、プロランナー川内優輝選手が愛用していることでも知られています。
独自の衝撃吸収素材であるゲルが内蔵しており、優れた安定性やクッション性が魅力。
クワガタをモチーフにしたルックスも個性的なシリーズです。
ほかのシリーズに比べ、衝撃緩衝材ゲルを大型化した“GEL-NIMBUS”。
靴底を厚くしてクッション性を高めるなど、ニュートラルプロネーションのランナーやアンダープロネーションのランナーのことを考え設計されています。
「NIMBUS」はラテン語で「雲」を意味し、雲の上のような軽い履き心地が魅力の1足です。
“GEL-SONOMA”は、2014年に誕生したトレイルランニングシューズ。
エントリーモデルで本格的な機能に特化していないため、ライフスタイルモデルとしても人気があります。
ハイスペックでありながら、ランニングとしてもデイリーユースとしても使えるシリーズです。
1983年のバスケットボールシューズ“FABREPOINTGETTER”をベースとした“GEL-PTG”。
中敷と中底をよりやわらかい素材にアップデートすることでクッション性がアップし、長時間履いても疲れない履き心地の良さが魅力です。
JAPAN Sは、1981年に誕生した伝説のバスケットボールシューズ“FABRE JAPAN-S”をライフスタイルスニーカーにスタイルチェンジしたモデルです。
均等の取れたスタイリッシュなシルエットとシンプルな機能で、幅広い層に愛されています。
世界的なシェア率も高く、日本を代表するブランド“Asics”。
こだわりが詰まったAsicsのスニーカーは、快適な履き心地で多くの人を魅了し続けています。
Asicsを履いたことがないという人は、ぜひこれを機に最高の履き心地を体感してみましょう!
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